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2026/05/26 基礎知識

地盤沈下が引き起こす問題は?傾きや沈下の修正、空隙・空洞の充填事例

地盤沈下が引き起こす問題は?傾きや沈下の修正、空隙・空洞の充填事例

地盤沈下は、建物や機械、設備の機能性にさまざまな影響を及ぼします。床の傾きや沈下、床下の空隙・空洞の発生といった問題は、安全性や作業効率を低下させ、工場や倉庫の操業停止を余儀なくされるほか、多額の修繕費用が発生するなど、経営上の大きなリスクに繋がる恐れがあります。

しかし、従来のような大規模な修繕工事や長い工期を必要とせず、効率的に地盤沈下によるこれらの問題を解決できる方法があるのをご存知でしょうか?

それが、「アップコン工法」です。アップコン工法は、硬質発泡ウレタン樹脂を使用して床の沈下や傾き、空隙や空洞の問題を短時間で解決することができる工法です。

本記事では、地盤沈下によって生じた具体的な問題と、それに対してアップコン工法でどのように解決を図ったのか、実際の事例を交えて詳しくご紹介します。

地盤沈下が引き起こす問題とは

地盤沈下が引き起こす問題とは

地盤沈下は、建物の安全性や機能性に深刻な影響を与える現象です。具体的には、建物の床が沈下したり傾いたりすることで、以下のような問題が発生します。

作業効率の低下

地盤沈下によって建物の床が傾くと、業務にさまざまな支障が生じます。

工場では、地盤沈下による作業効率への影響が深刻です。床の傾きが生産機械の水平精度を狂わせ、点検頻度の増加を招く恐れがあります。また、床の傾斜や段差は、フォークリフト等のスムーズな走行を妨げ、搬送サイクルの停滞を招き、作業効率を著しく低下させる要因となります。

建物の損傷

地盤沈下は、建物全体にさまざまな損傷を引き起こします。特に、建物の基礎部分が不均等に沈下すると、構造体に歪みやひび割れが生じやすくなります。これにより、壁や床にクラック(ひび割れ)が発生し、外観を損なうだけでなく、雨水の侵入や断熱性能の低下といった問題を引き起こします。

さらに、土間床や基礎部分が沈下することで、床の段差や傾斜が目立つようになります。この床の変状は、居住空間や作業エリアの安全性を脅かすだけでなく、長期間放置することで建物全体の構造にさらなる負担を与え、耐久性が著しく低下する恐れがあります。

また、沈下による建物の歪みは、窓枠や扉の立て付け不良を引き起こし、日常的な使い勝手を損ねる要因にも。

特に商業施設や工場、倉庫といった大規模な建物では、沈下に伴う損傷が設備や商品の破損につながることもあります。これにより、経済的損失が拡大するだけでなく、建物の修繕コストも大きく増加します。

設備や機械への影響

地盤沈下が発生すると、建物の内部に設置されている設備や機械にも深刻な影響を及ぼします。工場や倉庫では、床の傾きや段差が、機械設備の安定性や精度に直接影響を与えることがあります。

たとえば、精密機器を使用している場合、床が傾斜することで機器が正確に動作せず、生産工程全体に支障をきたすことがあります。機械が本来の性能を発揮できない状況が続くと、製品精度が低下し、品質不良が発生するリスクが高まります。これにより、企業の競争力や信頼性が損なわれる恐れもあるでしょう。

また、フォークリフトや運搬車両が使用される環境では、床の段差や床下の空隙・空洞が振動や衝撃の原因となり、運搬中の荷物が破損したり、耐用年数が縮まったりすることがあります。これらの影響は、安全性にも大きく関わり、作業者がケガをするリスクを伴う場合もあります。

このようなトラブルが発生すると、修理コストが増大するだけでなく、建物全体の機能が損なわれ、企業の収益性を左右する経営課題となる恐れがあります。

安全性の低下

地盤沈下が進行すると、建物の安全性が大きく損なわれることがあります。床の傾きや床下の空隙・空洞が発生した場合、構造全体の安定性が低下し、建物の耐久性や耐震性能が著しく影響を受ける可能性があります。

たとえば、床や壁に発生するひび割れやクラックは、建物の構造的な弱点を示すものであり、放置するとさらに広がり、大規模な損傷に発展する恐れがあります。

また、基礎部分が沈下すると、建物全体が一方向に傾き、地震などの外力に対して脆弱になる恐れがあります。これにより、従業員や利用者の安全が脅かされるだけでなく、建物自体の崩壊リスクが高まるのです。

さらに、重機やフォークリフトが頻繁に使用される工場や倉庫では、こうした環境は重大な労働災害やケガを引き起こす原因となります。

地盤沈下による床の沈下・傾きの修正、床下の空隙・空洞充填はアップコン工法で

地盤沈下による床の沈下・傾きの修正、床下の空隙・空洞充填はアップコン工法で

【神奈川県】ランドリー工場 機械基礎下緩み充填工事・ピット内部のウレタン充填工事

地盤沈下による建物の床の傾きや段差、さらに床下にできた空隙・空洞は、工場や倉庫などの現場でさまざまな問題を引き起こします。それにより、機械や設備の正常な稼働を妨げたり、安全性や作業効率を低下させるリスクも高まります。

アップコン工法は、こうした地盤沈下の修正や空隙・空洞の充填に特化した技術で、短時間かつ効果的に床の水平回復と構造補強を実現します。以下では、実際の事例を交えながら、アップコン工法の施工の流れとその効果について詳しくご紹介します。

沈下修正、空隙・空洞充填の流れ①:現地調査

アップコンでは、工場や倉庫などの施設担当者様や所有者様から、

  • 床が傾き、機械や設備の水平が確保できない
  • 機械稼働時やフォークリフトの走行時に床が振動する
  • 台車が勝手に動いてしまう
  • 床下の空隙・空洞が原因で、工場内に虫が発生する
  • 新しく機械を導入する際に、床の強度が心配
  • 床の水平が取れず、AGV・AMRなどの導入を断念している
  • 床の傾き・段差により従業員が安全に作業できない

といったご相談を多くいただいています。

ご相談を受けた後は、アップコンの技術スタッフが現地を訪問し、コンクリート床の沈下レベルを測量するとともに、床下の空隙や空洞の有無とその状況を調査します。

沈下修正、空隙・空洞充填の流れ②:調査(現状把握)・補修計画の立案

現地調査の結果をもとに、床の構造や沈下の程度、対象範囲や面積、床下の空隙量などを詳細に把握します。
この情報を基に、最適な補修計画を策定します。建物の安全性と作業環境の改善を最大限に考慮した施工方法を提案します。

沈下修正、空隙・空洞充填の流れ③:補修工事の実施

アップコン工法による補修工事は以下の流れで行われます。

  1. 施工プラント車の配置および施工前の測量
  2. 床に直径約16mmのウレタン樹脂注入孔を削孔
  3. 床下地盤にウレタン樹脂を注入し、短時間で発泡する圧力で地盤を圧密強化しながら、地耐力を向上させ、床を下から押し上げて修正
  4. 注入孔の穴埋め、清掃・片付け

アップコン工法は、ミリ単位で床の沈下を修正し、床下の空隙・空洞を100%充填します。既設床を壊さない施工のため、工場・倉庫の操業を止めることなく短工期で、機械や設備の稼働性向上や作業環境の安全確保に貢献します。

▲倉庫兼工場の土間床沈下修正・空隙(空洞)充填工事(北海道)

▲倉庫兼工場の土間床沈下修正・空隙(空洞)充填工事(北海道)

アップコン工法は、沈下したコンクリート床を解体して新たに新設する場合と比較して、大規模な仮設工事や多様な工種を必要としないため、施工性・経済性にも優れていると言えます。

(一般的なコンクリート床の打替え工法とアップコン工法を比較すると、工期を1/10程度に縮減できます)

「アップコン工法」による床の沈下修正、空隙・空洞充填事例

地盤沈下によって発生する床の傾きや段差、床下の空隙・空洞は、施設の安全性や機能性を損なう大きな課題です。ここでは、実際に「アップコン工法」を用いて解決した事例をご紹介します。

工場や倉庫、商業施設など、さまざまな施設で発生した床の問題を迅速かつ確実に修正し、短期間で沈下した床を、元に近い状態に戻すことが可能です。地震や経年劣化によって起きた事例を通して、アップコン工法の効果をご覧ください。

【宮城県】製袋加工工場 土間床沈下修正

宮城県の製袋加工工場では、2011年の東日本大震災の影響で土間コンクリート床が最大110mm沈下し、機械が傾くなど生産に支障をきたしていました。応急処置として、機械の下にスペーサーを設置して一時的に水平を保っていましたが、さらなる対策が求められていました。

事例:【宮城県】製袋加工工場 土間床沈下修正

施工面積:約730㎡
最大沈下量:約110mm
工期:3日間
エリア:宮城県

そこで、機械を移動させる必要がない点や短時間で修正できる点が評価され、アップコン工法が採用されました。3日間の工事で施工面積約730㎡、最大沈下量110mmの土間コンクリート床を修正しました。最大110mm沈下していた床は-20mm以内まで水平が回復し、機械の安定性が確保されたことで生産性の向上にもつながりました。

事例:【宮城県】製袋加工工場 土間床沈下修正

事例詳細:【宮城県】製袋加工工場 土間床沈下修正工事 土間床下空隙・空洞充填工事

【福島県】部品メーカー工場 土間床沈下修正

福島県内の部品メーカー工場では、東日本大震災の影響で土間コンクリート床に最大40mmの沈下が発生し、さらに床下に最大60mmの空隙が生じていました。この影響で床が波打つような状態になり、フォークリフト走行時の振動や作業効率の低下が課題となっていました。

施工面積:約1,470㎡
最大沈下量:40mm
最大空隙量:60mm
工期:11日間
エリア:福島県

そこで1日も早い復旧のため、短工期で修正できるアップコン工法が採用されました。 特にフォークリフトの通路となる部分にはウレタン樹脂を重点的に注入し、地盤の圧密を行い、フォークリフト通過時に発生する振動が抑制されました。

工事後、波打っていた床はほぼ水平に修正され、フォークリフト通行時の振動も抑制されました。土間コンクリート床の強度と安定性が大幅に改善されたことで工場全体の作業効率が向上しました。

事例:【福島県】部品メーカー工場 土間床沈下修正

事例詳細:【福島県】部品メーカー工場 土間床沈下修正工事 土間床下空隙・空洞充填工事

【新潟県】物流倉庫 土間床沈下修正工事・段差修正工事

新潟県内の物流倉庫では、地盤沈下により土間コンクリート床に最大71mmの沈下が発生していました。土間コンクリート床に段差やクラックが生じ、台車の走行や作業効率に支障をきたしていました。この問題に対し、アップコン工法を採用し、短工期で土間コンクリート床の修正を実施しました。

事例:【新潟県】物流倉庫 土間床沈下修正工事・段差修正工事

施工面積:1,148㎡
最大沈下量:71mm
工期:8日間
エリア:新潟県

アップコン工法では、既設コンクリート床を壊すことなく、設備や商品の移動をせずに施工が可能です。この特長を活かし、物流倉庫の操業を止めることなく施工が行われました。最大71mm沈下していた箇所も含め、施工範囲内を管理値(-20mm)以内に修正し、段差や傾きをミリ単位で調整してフラットな状態に回復しました。

工事後、床の段差が解消されたことで台車の走行がスムーズになり、作業効率が大幅に向上しました。物流業務を中断することなく問題解決を実現した事例です。

【新潟県】物流倉庫 土間床沈下修正工事・段差修正工事

事例詳細:【新潟県】物流倉庫 土間床沈下修正工事・段差修正工事

【北海道】事務所・部品庫 土間床沈下修正工事

北海道にある自動車メーカー様の事務所・部品庫では、土間コンクリート床の沈下が原因で建物が傾き、扉の開閉に支障が出たり、天井と壁の間に隙間が発生していました。

事例:【北海道】事務所・部品庫 土間床沈下修正工事

施工面積:345㎡
最大沈下量:63mm
最大空隙量:70mm
工期:3日間
エリア:北海道

アップコン工法によって、施工範囲全体の床レベルを調整することで、壁と天井の隙間や建物の傾きが解消されました。さらに、アップコン工法なら従来のコンクリート打替え工法と比較して工期を1/10に短縮できるため、3日間という短期間での施工が実現しました。

事例:【北海道】事務所・部品庫 土間床沈下修正工事

工事後、扉の開閉がスムーズになり、建物全体の機能が正常に回復。設備や業務への影響を最小限に抑えた効果的な解決策となりました。

事例詳細:【北海道】事務所・部品庫 土間床沈下修正工事

【福島県】玩具・家電量販店 震災復旧工事 土間床沈下修正工事

福島県にある玩具・家電量販店の店舗内では、東日本大震災の影響で土間コンクリート床が最大153mm沈下し、床と壁の間や壁と天井の間に隙間が発生していました。

事例:【福島県】玩具・家電量販店 震災復旧工事 土間床沈下修正工事

施工面積:2,360㎡
最大沈下量:153mm
工期:夜間連続10日間
エリア:福島県

営業終了後の夜間に施工が可能な点が評価され、短期間での復旧を目指してアップコン工法が採用されました。

施工は夜間のみの連続10日間で行い、沈下修正とともに床下に生じた空隙へのウレタン樹脂注入(空隙充填)も実施。

注入孔は1m間隔で削孔し、集塵機を使用して粉塵の飛散を抑制しながら作業を進めました。測量機器を用いて床レベルを確認しつつ、ウレタン樹脂を注入し施工範囲全体を管理基準(-20mm)以内まで修正しました。

事例:【福島県】玩具・家電量販店 震災復旧工事 土間床沈下修正工事

工事完了後は、ミリ単位で押し上げられた床により、壁と床の間にあった隙間も改善され、店舗の安全性と美観が回復しました。営業時間に影響を与えずに復旧が完了したことで、お客様から高い評価をいただきました。

事例詳細:【福島県】玩具・家電量販店 震災復旧工事 土間床沈下修正工事

事例も豊富|地盤沈下による沈下修正はアップコンへ

アップコン工法は、硬質発泡ウレタン樹脂を使用して、短期間でコンクリート床を修復する最先端の技術です。既存のコンクリート床を壊さずに施工するため、大掛かりな解体作業や重機の使用が不要です。

また、工場内の機械や荷物を移動させる必要がないため、操業を止めずに修正を進めることが可能です。

弊社は全員が専門教育を受けており、施工は経験豊富な自社スタッフが一貫して担当します。補修計画の立案から工事、現場管理までを責任施工で実施し、全ての工程で高い品質を追求しています。

さらに、施工時にはミリ単位で床のレベル(傾き)を管理しながら樹脂を注入。高品質な施工を提供します。

事例も豊富|地盤沈下による沈下修正はアップコンへ

詳しい施工の特長や施工の流れ、よくある質問などについては「アップコン工法とは」をご覧ください。

“ウレタン” で課題を解決するアップコン株式会社

“ウレタン” で課題を解決するアップコン株式会社

私たちアップコンは、ウレタン樹脂を使用して工場・倉庫・商業施設・店舗・一般住宅などの沈下修正をおこなうこと、道路・空港・港湾・学校・農業用水路などの公共インフラを長寿命化させることで暮らしやすい社会とストック型社会へ貢献します。

また、ウレタン樹脂の新規応用分野への研究開発に取り組むことで、自ら市場を創りながら事業を拡大していきます。

「アップコン工法に適合する内容かわからない」「具体的な費用や工期が知りたい」「ウレタンでこんな施工ができないか」など、ご質問がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

 

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