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2026/07/16 基礎知識

地震による工場・倉庫の被害とは?被害事例と補修・復旧の実例を紹介

地震による工場・倉庫の被害とは?被害事例と補修・復旧の実例を紹介

日本は世界有数の地震大国といわれており、大規模な揺れが生活や産業活動を脅かすことも少なくありません。

特に、工場や倉庫といった物流や生産を担う拠点が被災した場合、その影響は建物や設備の損傷だけにとどまらず、操業停止や供給の遅延、人員の安全確保などさまざまな方面に及びます。

そのため、企業にとっては被害の全容を迅速に把握し、適切な補修・復旧を行うことが事業継続の鍵となります。

この記事では、地震によって工場や倉庫が受ける代表的な被害やその事例を紹介するとともに、実際に行われた補修・復旧の流れやポイントについても解説します。災害リスクへの備えとして、ぜひ参考にしてください。

工場・倉庫は地震被害を受けやすい

工場・倉庫は地震被害を受けやすい

日本は世界でも有数の地震多発地域であり、全国どこにいても揺れへの備えが求められます。

特に、工場や倉庫のように大型の機械や資材が集まる施設では、地震の被害を受けると、建物(床)の傾きや床の段差、設備の損傷などが発生し、生産や物流に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。

「少しの傾きや段差だから」と放置すれば、やがて安全面や稼働効率に大きな支障をきたすことになりかねません。安定した操業を守るためには、被害を最小限に抑えるための備えと、万が一の際の迅速な対策が欠かせません。

主な地震被害と影響|工場・倉庫で多いケース

地震による工場・倉庫への被害は、建物の構造や内部の設備レイアウトによって大きく異なります。特に耐震性が不十分な施設や、重量物が多く保管されている倉庫などでは、わずかな揺れでも大きな影響が出ることがあります。

ここでは、実際に多く見られる被害のパターンと、それが現場に及ぼす影響について見ていきましょう。

建物(床)の傾きや沈下

強い揺れによって地盤が緩むと、工場や倉庫の建物(床)が沈下したり、傾いたりすることがあります。

目に見える被害が少ない場合でも、機械の精度に影響を与えたり、フォークリフトなどの走行に支障をきたしたりと、業務効率を大きく損なう可能性があります。

設備や棚の転倒・移動

揺れによって機械や棚、保管物が転倒・移動してしまうケースも少なくありません。

こうした事態は人身事故のリスクが高まるだけでなく、高額な設備や在庫の破損により、復旧コストや損失が膨らむことになります。

床や基礎の亀裂・段差

地震の影響で床面にひび割れや段差が生じると、作業者の転倒リスクや搬送機器の走行障害につながります。

見た目は小さな損傷でも安全性や作業効率に直結するため、早急な対処が求められます。

配管・配線の破損

天井や壁を通る配管・電気系統の配線が、地震によって損傷する場合もあります。水漏れや漏電など、二次災害につながる恐れがあるため、普段からの耐震固定や定期点検が重要です。

地震で傾いた床が重量設備に与える影響とは

地震で傾いた床が重量設備に与える影響とは

地震後に工場や倉庫の床がわずかに傾いている場合、一見大きな被害がないように見えても、重量設備にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。

ここでは、具体的にどのような影響が発生するか見ていきましょう。

機械の精度が狂うことで生産品質が低下

重量設備は正確な水平・垂直を基準に稼働しています。床の傾きにより機械がわずかに傾斜すると、加工や組み立ての精度が損なわれ、不良品の増加や作業のやり直しにつながります。

製造効率の低下にとどまらず、 企業の信頼にも関わる重大な問題となります。

荷重の偏りが設備や基礎に余計な負担をかける

床が傾くと重量設備の荷重配分が変わり、 特定の部分に過剰な負担がかかります。この荷重の偏り は、床の沈下や設備の不安定化を招き、最悪の場合、設備の倒壊や建物の構造損傷につながるリスクが高まります。

耐震補強とあわせて 、床の傾きを早期に補修することが重要です。

放置によるトラブル拡大と復旧コストの増大リスク

床の傾きを放置すると、初期段階では軽微な問題でも、長期的には設備の故障や事故、操業停止を招きかねません。早期に対処しなければ、修繕費用が膨らむだけでなく、 生産停止による機会損失も大きくなります。

【実例紹介】地震で沈下・段差が生じた工場・倉庫

地震によって 工場や倉庫の床が沈下して段差ができ、機械の稼働や物流に深刻な影響を与えるケースは少なくありません。ここでは、アップコンが実際に施工を手がけた代表的な復旧事例をご紹介します。

宮城県|製袋加工工場(東日本大震災)

2011年の東日本大震災の影響で、宮城県内の製袋加工工場のコンクリート土間床が大きく沈下しました。工場内の機械に傾きが生じたことで製品精度に影響が出はじめ、生産効率の低下が深刻な課題となっていました。

お客様の課題

  • 機械の傾きによりスペーサーで高さ調整をしているが、完全には水平が保てず、生産に支障が出ている
  • 設備は大型で簡単に移動できないため、機械を動かさずに施工できる方法を求めていた

【実例紹介】地震で沈下・段差が生じた工場・倉庫:宮城県|製袋加工工場(東日本大震災)

アップコン工法での対応

このような状況下で採用されたのが、硬質発泡ウレタン樹脂を使用した「アップコン工法」です。

工場の機械を動かさずに床下へ樹脂を注入し、床の沈下・傾きを修正。精密なレーザー測量と樹脂の膨張圧で、床全体をミリ単位でレベル調整していきます。

施工面積:約730㎡

最大沈下量:約110mm

工期:3日間

施工の流れ

  1. 土間床の高さを測量し、正確な現状把握
  2. 約1m間隔でφ16mmの小さな注入孔を削孔
  3. 低い箇所から順にウレタン樹脂を注入し、慎重に床レベルを修正
  4. 施工後は無収縮モルタルで穴埋めし、原状復帰

施工結果

スペーサーで応急対応していた床の傾きは、たった3日間の施工で最大111mmの沈下を−20mm以内まで改善。機械の水平が確保され、生産精度も回復しました。

【実例紹介】地震で沈下・段差が生じた工場・倉庫:宮城県|製袋加工工場(東日本大震災)

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熊本県|物流センター(熊本地震)

熊本地震の影響で、熊本県内にある物流センターの床面に沈下と段差が発生。フォークリフトの走行が困難となり、倉庫内の物流機能に深刻な支障が生じていました。

お客様の課題

  • 約40mm前後の段差により、フォークリフトでの商品搬送や入出庫作業に支障が発生
  • 重機を使用できない環境のため、操業を止めずに迅速に修復できる方法 が求められていた

【実例紹介】地震で沈下・段差が生じた工場・倉庫:熊本県|物流センター(熊本地震)

アップコン工法での対応

重機や大規模な解体工事を必要とせず、硬質発泡ウレタンを使って床下から沈下部分を押し上げる「アップコン工法」を採用。機材一式を積んだ専用トラック2台で現場に入り、6日間で床の段差をスピーディーに修正しました。

施工面積:約1,798㎡

最大沈下量:約107mm

工期:6日間

施工の流れ

  1. 床面を養生し、注入ガンと延長ホース(約80m)を搬入
  2. φ16mmの注入孔を1m間隔で削孔し、精密な測量で床の高さを確認
  3. 低い箇所から順に、樹脂を床下に注入しながら床レベルを調整
  4. 注入完了後、注入孔を無収縮モルタルで閉塞し清掃

施工結果

地震の影響で約40mmの段差が生じていた床面を、6日間でフラットな状態に修正。施工完了後すぐにフォークリフトの運用が再開でき、物流機能を即日回復することができました。

【実例紹介】地震で沈下・段差が生じた工場・倉庫:熊本県|物流センター(熊本地震)

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地震被害の早期復旧に有効なアップコン工法

地震によって床や基礎が沈下・傾斜した場合、復旧工事には通常、大がかりな解体や長期間の施工が必要となります。しかし、操業中の工場や倉庫などでは、長期間の停止が大きな損失につながるため、できるだけ短期間での復旧が求められます。

こうした状況で有効なのが「アップコン工法」です。アップコン工法は、床下に小さな孔を開け、特殊なウレタン樹脂を注入することで、沈下した床をミリ単位で精密に押し上げる技術です。

大規模な掘削を伴わないため、施工は迅速かつ省スペースで完了し、設備を移設することなく床のレベルを回復できます。

さらに、注入した樹脂は軽量かつ耐久性に優れており、再沈下のリスクも低減されます。稼働中の施設においても最小限の影響で工事が行えるため、早期復旧と生産再開を両立できます。

地震による床の沈下対策として、アップコン工法は非常に有効な選択肢のひとつです。

アップコンの施工事例はこちら

地震による工場・倉庫の被害は「アップコン工法」で解決

地震や地盤沈下によって生じた、コンクリート床の傾き・段差・たわみ、床下の空隙・空洞といった被害には、「アップコン工法」での対応が有効です。硬質発泡ウレタン樹脂を注入することで、短期間で精密な修正が可能です。

既設の床を壊す必要がなく、重機を使った大がかりな工事は不要。機械や荷物を移動させずに施工できるため、工場の操業を止めずに被害を最小限に抑えながら復旧できます。

施工においては、弊社で専門の教育を受け、経験を積んだ自社社員が補修計画の立案から工事、現場管理を行い、全工程を責任施工で実施します。

地震による工場・倉庫の被害は「アップコン工法」で解決

施工時はミリ単位で床レベル(傾き)を管理しながら、硬質発泡ウレタン樹脂を注入するため、精度が高い高品質な施工を提供します。

詳しい施工の特長や施工の流れ、よくある質問などについては「アップコン工法とは」をご覧ください。

“ウレタン” で課題を解決するアップコン株式会社

“ウレタン” で課題を解決するアップコン株式会社

私たちアップコンは、ウレタン樹脂を使用して工場・倉庫・商業施設・店舗・一般住宅などの沈下修正をおこなうこと、道路・空港・港湾・学校・農業用水路などの公共インフラを長寿命化させることで暮らしやすい社会とストック型社会へ貢献します。

また、ウレタン樹脂の新規応用分野への研究開発に取り組むことで、自ら市場を創りながら事業を拡大していきます。

「アップコン工法に適合する内容かわからない」「具体的な費用や工期が知りたい」「ウレタンでこんな施工ができないか」など、ご質問がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

 

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