アップコンは、地震や液状化などの災害が原因で、沈下・傾き・段差・たわみ・空隙・空洞が生じてしまった
建物構造物(工場・倉庫・店舗・住宅・学校施設など)のコンクリートの土間床や、
高速道路・港湾施設などで多用されているコンクリート舗装版に生じた段差・空洞・空隙などを
専用に開発された高強度ウレタン樹脂を使用して、操業を止めずに短工期で修正しています。
アップコンは2003年の創業以来、多くの大地震などの災害による復旧・復興工事に携わってきました。
復旧工事の事例や情報についてご紹介します。
復旧工事をご検討されている方に参考にしていただければと思います。
ご不明点やご質問はお気軽にお問い合わせください。
お問合せはこちら
製袋加工工場
|
![]() |
物流センター
|
![]() |
液状化による沈下2011年3月に発生した東日本大震災による液状化が原因で沈下が生じたベタ基礎住宅。 傾いた住宅での生活により、体調不良などの健康被害も生じてしまいました。 2日間で最大約80mmの沈下を修正しました。 |
|
地震による傾き
|
![]() |
高速道路 トンネル
|
![]() |
港湾 荷捌き地・野積場
|
![]() |
中学校 体育館
|
![]() |
小学校 教室
|
![]() |
2024/5/31 新潟総合テレビ |
![]() |
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
6月1日(日)
前日のエディオンピースウイング広島での
劇的な勝利(サンフレッチェ1-2 フロンターレ)
の余韻に浸りながら新幹線で名古屋へ移動しました。
そして上り線ホームから一度降りて下り線ホームへ移動します。
名古屋駅新幹線下り線ホームは16番・17番線です。
新幹線のぞみだとグリーン車の8号車付近で降り、
エレベーターの横を通り、
・
・
・
はい、ここで本日のタイトルの意味が分かった人は
素晴らしいです!
脳トレの間違い探しでもいつもクリアしていることでしょう。
何を言っているのかよくわからない?
という方は次を読んでください。
エスカレーターで降りていくと。
・
・
・
そうです。
アップコンです。
アップコンの広告が名古屋駅新幹線下り線の階段に
掲示されることになりました。
みなさんも名古屋へ行かれる際にはぜひ見てくださいね。
P.S.
いよいよ明日からEE東北’25が始まります。
私も初日から展示ブース(本館 B-086 )にいますので
お近くの方は是非お立ち寄りください。
お会いできるのを楽しみにしています。
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
本日、
社長メルマガ「ニッポン上げろ!」
は第500号を達成いたしました!
これもひとえに、
メルマガ読者みなさまのご愛顧のおかげです。
誠にありがとうございます。
さて、今回の500号も含めて
社長メルマガ「ニッポン上げろ!」
は「アップコン起業秘話」がその中心となっています。
大きく分けると
第1章はシドニーでウレタンと出会う
第2章は日本で起業そして別れ
第3章はアップコン設立
って感じでしょうか。
現在「アップコン起業秘話」
そして第1号から499号までで
最も開封率が高かったTOP3はなんと、
・
・
・
開封率TOP3
1位 床の傾きの許容範囲は? ニッポン上げろ!464号(1/24)
2位 同時並行・9 ニッポン上げろ!491号(4/29)
3位 よりそう 1.17 ニッポン上げろ!462号(1/17)
でした。
傾向を分析してみたのですが、
TOP3はすべて今年のメルマガでした。
年々開封率が上がってきたからかな?
なんて思っています。
2位の「同時並行・9」(アップコン起業秘話)が
何でポツンと選ばれているのかは謎です。
それでは次にクリック率を見てみましょう。
クリック率TOP3は
・
・
・
クリック率TOP3
1位 お知らせ3つ ニッポン上げろ!463号(1/21)
2位 応急復旧工法「ダンタン」 ニッポン上げろ!353号-2(1/
3位 【新作】お待たせの動画できました! ニッポン上げろ!44号(
でした。
3位の「お待たせの動画ができました!」は
なんと4年以上前のメルマガですね。
そして開封率3位の「よりそう1.17」と
クリック率2位の「応急復旧工法『ダンタン』」は
ともに地震について書かれています。
このメルマガを通じて、
「天災は忘れる暇もなくやってくる」
みなさんはよくご存じだと思います。
「応急復旧工法『ダンタン』」は
昨年1月1日に起こった能登半島地震後に書かれたものでした。
地震で道路に段差ができるとどうなるでしょうか?
「大けがをしたのに救急車が来ない」
「支援物資が届かず孤立した」
能登半島ではこうした状況が多発しました。
「災害による孤立」です。
能登半島地震で最大3345人が“孤立状態”
私たちアップコンは
もっともっと「応急復旧工法『ダンタン』」
の認知度を高めていかなくてはならないと痛感しています。
これについては、
また別の機会にみなさまにお知らせしたいと思っています。
最後にこの社長メルマガ「ニッポン上げろ!」を1回も休まず、
毎週火曜日・金曜日の午後3時に配信できたのは
スタッフのMさんをはじめとした
校正チームの協力体制があったからだと思っています。
感謝です。
(この校正チームによって永久お蔵入りになった“迷作”
そしてもちろん、
社長メルマガ「ニッポン上げろ!」は
読者のみなさまが毎回開封して読んでくださるからこそ
これからも続けてまいります。
501号からもよろしくお願いします。
P.S.
5月29日付の日刊工業新聞に
道路陥没を未然に防ぐ
アップコンの「空洞充填工法」が紹介されました。
https://www.nikkan.co.jp/
報道関係 各 位
アップコン株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・松藤展和)は、
地中に発生した空洞をウレタン樹脂で充填し、道路陥没を未然に防ぐ「ウレタン空洞充填工法」の提供を
本格化いたしましたのでご案内いたします。
近年、日本国内での道路陥没事故は年間10000 件を超える水準で推移しており、その多くが
地中に生じた空洞の放置によって引き起こされています。
アップコンの「ウレタン空洞充填工法」は、見えないインフラリスクへの“予防保全”という
新たなアプローチを提供いたします。
この工法は、地盤内の空洞を特殊ウレタンで迅速に充填することにより、道路表層の陥没リスクを軽減します。
従来の工法と異なり、開削工事が不要で、交通規制を最小限に抑えた省スペース施工が可能です。
さらに、ウレタン樹脂注入後は直ぐに硬化するため短時間での通行再開が可能となり、インフラ補修における「短工期」ニーズにも
対応しています
■ 特長
• 短工期施工
• 開削不要※地表からの削孔・注入のみで施工可能
• 軽量材料
• 省スペース施工
この工法は、6月4日(水)5日(木)に宮城県仙台市@夢メッセみやぎで開催される
EE東北‘25のアップコンブースでご紹介いたします。
【EE東北‘25 開催概要】
開催会場:みやぎ産業交流センター 夢メッセみやぎ
日時:6月4日(水)10:00~16:30/5日(木)9:30~16:00
アップコンブース:本館 B-086
入場料:無料
【本件に関するお問い合わせ先】
アップコン株式会社 広報
ウレタン樹脂を使用してコンクリート舗装版に生じた様々な変状を
短工期で修正するアップコンです。
アップコンは6月4日(水)5日(木)に開催される建設技術公開 「EE東北’25」に出展します。
高速道路などで多用されている、コンクリート舗装版に生じた段差・バタつきなどの変状を
短工期で解消する「コンクリート舗装版沈下修正工法」をデモンストレーションを交えてご紹介します。
また、社会的に関心が高まっている道路陥没を防止する「空洞充填工法」、
災害時に生じてしまった段差を解消し緊急車両などの走行を可能にする
「応急復旧工法(ダンタン)」などブースでは注目の技術をご紹介いたします。
■■EE東北’25概要■■
開催会場:みやぎ産業交流センター 夢メッセみやぎ
日時:6月4日(水)10:00~16:30/5日(木)9:30~16:00
アップコンブース:本館 B-086
入場料:無料
展示会期間中、実際にウレタン樹脂を使用したデモンストレーションをブースでおこないます。
この機会にぜひアップコンブースでウレタン樹脂がどのように変状の修正に役立っていくかをご覧ください。
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
今年1月28日。
埼玉県八潮市の道路が陥没し、
トラックが運転手ごと転落した事故がありました。
社長メルマガ「ニッポン上げろ!」第466号(2025/1/
でも書きました。
あれからほぼ4か月が経ちました。
5月2日には
トラック運転手は下水道管内からようやく救出されましたが
死亡が確認されています。
埼玉県は現場に流れ込む下水を迂回させるために作ったバイパス間
復旧にかかる経費が300億円規模になると発表しました。
陥没した穴を埋め戻して
4車線のうち2車線を通行できるようにする目標は明らかにされま
全車線の復旧のめどは未だ示されていません。
一方、
千葉県習志野市では2月12日、
埋設されている下水道管について漏水が認められたことに伴い、
同市が応急対策工事を実施しました。
現場付近では昨年8月、
地下に埋設された下水管のつなぎ目に隙間があることが見つかり、
復旧工事が行われていました。
道路がへこんでいるのは以前から確認されていましたが、
ここ数日でへこみがより大きくなったということで
応急対策を行うことになりました。
アップコンもこの応急対策工事で
ウレタン「空洞充填工法」を行い、陥没防止を実施しました。
そして、4月28日には
舗装復旧工事(千葉県)及び下水道応急対策工事(習志野市)
国道14号(鷺沼1丁目地先)の通行規制が解除されました。
ほぼ同時期に起こった道路陥没です。
状況はもちろん異なるでしょうが、
結果はあまりにも隔たりがあります。
私たちの身の周りに起こっている道路陥没は
2022年だけで年間1万件を超す状況です。
毎日、日本のどこかで30件くらいの道路陥没が
起こっているということになります。
これって日常茶飯事って言うのではないですか?
道路陥没の主な原因として
インフラの老朽化が挙げられています。
特に上下水道の老朽化による土砂流出が陥没の発生につながってい
また、
もちろん地震も原因の一つになっています。
私たちの社会基盤は安全でしょうか?
多くの社会インフラが老朽化している?
いえいえ、
すでに寿命と言われていても
使い続けているインフラもある状況です。
地中探査レーダーで空洞箇所を調査して終わり、ではだめですよ。
調査した後にどうやって空洞箇所を補修するのか?
いかに短期間で経済的に補修するのか?
答えは
・
・
・
「EE東北‘25」にありました。
開催会場 みやぎ産業交流センター 夢メッセみやぎ
日時 6月4日(水)10:00~16:30/5日(木)9:30~
アップコンブース:本館 B-086
道路陥没を防止する
「空洞充填工法」
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第496号(2025/5/16発行)
の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら
その日は午後から行政書士の先生の所へ行き、
登記に必要な書類をピックアップする予定でした。
ところが図面のコピーが思った以上に時間がかかってしまい、
先生には電話して日程を変更してもらうことになりました。
「わかりました、松藤さん。
それでは別の日に来てもらうことにして、
ちょっとまだ足りない書類があったので
それらも揃えて次回持ってきてもらえますか?」
「はい。書類ってどんなのですか?」
「意外と結構あるんで、ご自宅へファックスしておきます。」
「ああ、その方が助かります。お願いします。」
「あっ、松藤さん。
ところで会社設立の日はいつにしたいとか、
何かこだわりありますか?」
「いえ、特にはありませんけど、
自分の好きな日で決められるんですか?」
「みなさん、多いのがやはり大安の日にするとか、
一粒万倍日のような日を選ぶ人も結構いますね。」
「なんですか?その一粒万倍日っていうのは。」
「一粒万倍日っていうのは、字のとおり、
一粒の種が万倍にもなるっていう意味で、
日本の暦の中でも特に縁起が良いとされているんですね。
だから、
結婚式の日取りなんかがそうですね。
あと、この日に宝くじを買う人も結構います。」
「そうですか、いいですね。
直近の一粒万倍日っていつになるんですか?」
「今月だと13日金曜日か14日土曜日が直近で、
次は25日と26日ですね。」
「25,26はちょっと遅すぎますね。」
「それじゃあ、13日にしますか?」
「そうですねぇ、でも13日の金曜日とかちょっと嫌だし。」
「そうですね、
「そうなんですか。
それでは大安の日にします。
先生、直近の大安っていつですか?」
「6月だと6日、12日、18日、24日ですね。」
「6日だと書類もあるし結構ギリっぽいから
12か18ですかね。」
「どちらでも大丈夫ですよ。」
「そうですか。
それでは先生の所へは書類をもって来週伺うことにして、
再来週の18日に法務局へ行って登記するスケジュールにしたいと
「わかりました。
少し、余裕ができましたね。
書類の不備がないようにして、
「お願いします。」
「それでは私はこれからファックスしますから
後で確認してそろえておいてください。
来週お待ちしています。」
先生との電話を終え、私はOHさんの事務所で
Sさんがコピーし終えるのを待っていました。
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
アップコンは6月4日(水)5日(木)
建設技術公開 「EE東北‘25」に出展します。
高速道路などで多用されている、
コンクリート舗装版に生じた
段差・バタつきなどの変状を短工期で解消する
「コンクリート舗装版沈下修正工法」を、
デモンストレーションを交えてご紹介します。
また、社会的に関心が高まっている道路陥没を防止する「
災害時に生じてしまった段差を解消し、
緊急車両などの走行を可能にする「応急復旧工法(ダンタン)」
ブースでは注目の技術をご紹介します。
【EE東北‘25 開催概要】
開催会場:みやぎ産業交流センター 夢メッセみやぎ
日時:6月4日(水)10:00~16:30/5日(木)9:
アップコンブース:本館 B-086
入場料:無料
展示会期間中は、実際にウレタン樹脂を使用した
デモンストレーションをブース内で実施します。
みなさまのご来場をお待ちしています。
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第495号(2025/5/13発行)
【アップコン起業秘話】まとめはこちら
「ここの駐車場は広いからね。
将来の2期工事用に土地を確保しているから、
この駐車場スペースに仮設の倉庫を建てたらどうかと提案したんだ
3,000㎡くらいの面積だと、
ここの3分の1弱くらいの面積だから、
この仮設の倉庫に順番に荷物や棚を移動して
倉庫の床も順番に打ち替えて平らにしていく、
というのを繰り返したらどうかっていう提案をしたんだよ。」
「いいですよね。
それだったら、外で10,000㎡
荷物や棚もすぐ隣に移すだけだから簡単そうだし。」
「だろう。
こっちの方が一度に全面打ち替えるよりは問題が少なそうだと思っ
結局これも却下されちゃったんだ。」
「何でですか?」
「全面打ち替えだと工事は半年くらいかかるんだけど、
仮設倉庫の場合は、
仮設倉庫が建ってから1年半くらい工事がかかるんだよ。」
「結構かかるんですね。」
「それだけじゃなくて、荷物や棚を、
結局3回出し入れするから手間もかかるんだ。」
「まあ、3分割すれば手間は3倍になりますよね。」
「で、1番だめだって言われたのは、
センター長が『1日も倉庫を止めることはできない。』って、
一歩も譲らなかったんだ。」
「センター長の立場からしたらそうでしょうけど。」
「元請けも本当に困っちゃって、
僕のところに来て『何とかしてよ。』って泣きついてきたんだ。」
「そうですか。」
「で、松藤君のことを思い出したっていうわけ。」
「ありがとうございます。」
「どう、できそう?」
「うーん、10,000㎡とかやったことないですけど。」
「そんなの、100㎡が100個あるのと同じじゃん。」
「いやいや、そんなに簡単に言わないでください。」
「大丈夫だよ。」
「いや、まだ会社できてないんですけど。」
「だから早く作ってよって言ってるじゃん。」
「まあ、会社の方はこの後、行政書士の先生のところに行って、
明日法務局で登記しようと思っていますから、もう少しですけど。
「うちもさぁ、松藤君が会社を作らないと
当然契約もできないし。」
「えっ、
「それはないよ、さすがに。」
「ですよね。」
「まずは、松藤君がこの仕事をできるかどうかってことだし、
契約は当然その後だよ。」
「わかりました。
まだ、現地も見てないし、
施工できるかどうかもわからないので、
これらの図面をお借りすることってできますか?」
「コピーならいいよ。
うちも元請けから借りてきているんで
この事務所から持ち出すのはちょっとできないんだ。」
「そうですか。」
「松藤君さぁ、
うちのSさんが手伝うから必要な図面に印をつけて
コピーして持って帰ってくれない?」
「いいですよ。
そうしたら必要なページに付箋貼りますから、
そのページをコピーしてもらっていいですか?」
「いいよ。今、Sさん呼んでくるから。」
A1サイズの図面は種類ごとにロール状になっており、
1ロール数十ページのものが10ロールほどありました。
私は1枚1枚確認しながら付箋を貼り、
Sさんがそれをコピーしたり、
時には縮小コピーしたりという作業が延々、
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第494号(2025/5/9発行)
【アップコン起業秘話】まとめはこちら
「つまりね、床が波打つように傾いていて、
その上に高層のラックが設置されているから、
あるところでは隣のラックとの距離が規定よりも近づきすぎていたり、
逆に離れすぎていたりしていることが分かったんだ。」
「床が傾斜していて、その上にラックがあるから、
傾いたままラックが上に伸びている感じなんですね。」
「そう。それで、運転手の人はそんなこと知らないから
ちょっと油断して手をリフトの外に出したまま上がっていったら、
リフト側に傾いているラックに接触してしまった、ということらしいんだ。」
「そうですか。
でも、そうなると、あるところではラック間の間隔が規定より狭くなっていて、
また別のところでは逆に広くなっていたりしていて、
運転手の人は大変ですよね。」
「というか、大変じゃすまされなくて、
ラック間は上から下まで一定の間隔を保っていないといけないんだ。
それを、ラック屋さんが床の傾斜に合わせてラックを調整したり、
作り直したりするなんて不可能だろ?」
「難しそうですねぇ。」
「で、ようやく、センター長も元請けに『何とかしろ。』って言いよったらしいんだ。」
「建築の専門家じゃなくてもこのままじゃいけないってのはわかりますよね。」
「で、元請けからうちの会社に何とかしてくれって相談が来たってことなんだ。」
「そうですか。それで、床レベルを測量したんですね。」
「そう。実は元請けの方はずっと前から床が沈下しているのは
気づいていたらしいんだ。
それで、定期的に床レベル測量をしていて経過のデータもあるんだよ。」
「そうですか。」
「その後に僕とK君がこの前測量をしたっていうわけなんだ。」
「そうですか。」
「それでうちの会社で早速見積もってみたんだけど、とんでもない金額でね。」
「いくらくらいですか?」
「3億超えちゃうんだよ。」
「えっ!」
「それだけじゃないんだ。
コンクリートの床を打ち替えようと思ったら、
今、中にある商品や棚まですべて外へ出さないといけなくって、
とてもじゃないけど無理でしょう?」
「大変そうですね。」
「だって、これと同じくらいの別の空の倉庫を見つけて、
そこへ全部運びこんで、さらに日々の作業は止めちゃいけないんだから」
「いや、無理です。」
「それに倉庫業で重要なことのうちの一つに、
商品を正確に短時間で出し入れするってことがあるんだけど、
せっかくゾーニングされている物が移動中にわかんなくなったら
損害賠償だってあるかもしれないしね。」
「センター長だって絶対ダメって言ったんじゃないですか?」
「もちろんさ。」
「で、元請けの人は散々絞られた後に『何とかしてよ。』って
またうちのところに来たっていうわけ。」
「で、何とか出来たんですか?」
「できないから松藤君へ声かけているじゃん。」
「ありがとうございます。」
「でも一応ね、代案は出したんだよ。」
「どんなですか?」
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第493号(2025/5/6発行)
【アップコン起業秘話】まとめはこちら
「何が起こったんですか?」
「人身事故が起こっちゃったんだよ。」
「ええっ!怪我ですか?」
「うん。フォークリフトに乗っている人がラックに接触して怪我したらしいんだ。」
「どういうことですか?」
「この図面を見て。」
OHさんはA1サイズの平面図を広げます。
「ここのエリアが高層ラックエリアと呼ばれていて
高さ10メートル超の高層ラックがびっしりと並んでいるんだ。」
図面には個々のラックの位置が整然と並んでいるのが記されています。
「この高層ラックに荷物を搬送するのは普通のフォークリフトではなくて、
ピッキングフォークリフトっていうのが使われるんだ。」
「なんですか?ピッキングフォークリフトっていうのは。」
「高層ラックでは普通のフォークリフトでは
ラックの背が高すぎて上段の方のものは取れないでしょう。
だから「ピッカー」って呼ばれる専用の「ピッキングフォークリフト」
を使うんだ。
これは普通のフォークリフトとは違って、
人が乗るところが上がって、そのまま荷物の出し入れをしたり、
ピッキングをしたりするためのものなんだ。」
「運転席ごと、人も荷物も上まで行くってことですね。」
「そう。そして、ピッキングフォークリフトを使って
荷物の出し入れを行う時は人の手を使うので、
荷物の手の届く距離までラックになるべく近く距離を近づけないといけないんだ。
そうすると、寄せすぎてラックにぶつけちゃう危険もあるから
ぶつけないように床にはガイドレールも設置されているんだ。」
「そんな高層ラックエリアでどうして人身事故が起こったんですか?」
「そこなんだよ。
安全に安全に設計されて作られた高層ラックが、
実はまっすぐに立っていなかったんだよ。」
「えっ?じゃあ設計ミスかラックの施工ミスってことですか?」
「そうじゃないんだ。
高層ラックは既成のものだし、
ラックが組み上がった後もちゃんと完成検査して合格しているんだ。」
「それでは何が原因だったんでしょうか。」
「この人身事故はね、
ピッキングフォークリフトが上昇中に、
運転手がラックに接触して腕を怪我したんだけど、
さっきも言ったように、安全設計だからありえない事故なんだ。」
「そうですよね。」
「でも、運転手は実際怪我をして労災も適用されているので、
単なる不注意とも考えられずに、
ラックの設備屋さんに来てもらって総点検してもらったんだ。」
「そりゃ、事故の原因ははっきりさせないと。
単純に不注意で片付けられちゃいけないですよね。」
「そう。それでね、結果はラック自体は正常だったんだけど、
ほとんどのラックが垂直に立っていなかったんだ。」
「どういうことですか?」
この度、アップコン株式会社より出願しておりました
「地盤の沈下によって生じたコンクリート版の傾きを修正する方法」の特許を取得いたしました。
特許取得情報
【特許番号】
特許第7651236号
【発明の名称】
「地盤の沈下によって生じたコンクリート版の傾きを修正する方法」
【特許取得日】
2025年3月17日
※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
→【メールマガジンの新規登録はこちら】
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第492号(2025/5/2発行)
【アップコン起業秘話】まとめはこちら
「それがね、まっすぐ進んでいるローラーコンベアは天井から吊られているんだけど、
左へ進むローラーコンベアは、
床から支えられている造りになっているんだ。」
「はい。」
「通常はそれら2つのローラーは水平になっていないといけないんだけど、
左へ進む方のローラーが5センチくらい低くなっていて、
その段差で商品が転がって下まで落ちたっていうことらしいよ。」
「その5センチ低くなっているのが、床の沈下が原因ってことなんですか?」
「たぶんね。」
「先日の床レベル測量の結果はどうだったんですか?」
「まあ、見事に下がっていたよ。」
「でも、今は平常に動いているんですよね。」
「うん、ローラーの方の高さを調整して、
今は段差にならないようにしているんだけど、
これ以上の調整はもう限界だっていうことらしい。」
「それで、床を直そうということになったんですね。」
「いやいや、まだこの時も、元請けの方の提案で
しばらく様子を見ましょうっていうことで収まったらしいんだ。」
「えっ、だって原因は床が沈下したことで段差ができたわけでしょ?」
「そうなんだけど、元請けだって、機械を調整して
正常にローラーコンベアが動いていれば問題ないでしょって押し切っちゃったんだよ。」
「ひどいですね。」
「まあ、仕方ないじゃん。
お金もかかるし、床をやり直そうと思ったら倉庫の作業が止まっちゃうし。」
「床を直す以外の方法はなかったんですか?」
「いや、あるよ。
左へ進む方のローラーの支柱を、
新しくもう少し長い支柱に作り替えることも検討したらしいんだ。」
「なぜやらなかったんですか?」
「新しく作り直した後に、さらに床の沈下が進行してしまったら、
次は作り替えるのが難しいらしいんだ。」
「何でですか?また作ればいいんじゃないですか?
お金はかかるけど。」
「構造上、今の支柱が上の荷重を支える限界の長さで、
それ以上の長さにすると構造そのものを変えなくちゃいけないらしくて、
それはもうローラーから全取っ替えするくらい大変なことらしいんだ。」
「そうですか。
それで機械を調整してしばらく様子を見ましょうってことになったんですね。」
「そうなんだけどさぁ。」
「なんかあったんですか?」
・
・
・
・
・
「その後にもっと大変なことが起こっちゃって。」