アップコンは、地震や液状化などの災害が原因で、沈下・傾き・段差・たわみ・空隙・空洞が生じてしまった
建物構造物(工場・倉庫・店舗・住宅・学校施設など)のコンクリートの土間床や、
高速道路・港湾施設などで多用されているコンクリート舗装版に生じた段差・空洞・空隙などを
専用に開発された高強度ウレタン樹脂
を使用して、操業を止めずに短工期で修正しています。

アップコンは2003年の創業以来、多くの大地震などの災害による復旧・復興工事に携わってきました。
復旧工事の事例や情報についてご紹介します。
復旧工事をご検討されている方に参考にしていただければと思います。
ご不明点やご質問はお気軽にお問い合わせください。
お問合せはこちら

 

■工場・倉庫・店舗などの土間床沈下修正 

製袋加工工場
土間床沈下修正工事/土間床下空隙充填工事 

2011年3月に発生した東日本大震災の影響で床が沈下し、機械に傾きが生じて生産に支障をきたしていました。アップコン工法で機械を移動することなく、
短時間で修正しました。

詳しくはこちら

物流センター 
土間床段差修正工事

2016年4月に発生した熊本大震災の影響で、床の沈下が発生してしまった物流センター。 土間床の沈下の影響で段差が生じ、荷物の運搬に必要なフォークリフトの走行が困難な状況でした。 アップコンの機材一式を積んだトラック2台を使用し、沈下をスピーディーに修正。 施工完了直後に、フォークリフトの走行が可能となりました。

詳しくはこちら

■ベタ基礎住宅の沈下修正工事

液状化による沈下

2011年3月に発生した東日本大震災による液状化が原因で沈下が生じたベタ基礎住宅。 傾いた住宅での生活により、体調不良などの健康被害も生じてしまいました。 2日間で最大約80mmの沈下を修正しました。 

詳しくはこちら 

地震による傾き

2011年3月に発生した東日本大震災により最大500mmの沈下が生じてしまった新築して間もないベタ基礎住宅。傾きが大きかったため、アップコン工法と単管杭圧入工法を併用して修正しました。

詳しくはこちら

■道路・港湾施設の復旧工事

高速道路 トンネル 
コンクリート舗装版下空隙(空洞)充填工事

2020年7月初旬熊本県を中心とした記録的な豪雨により、 球磨川を中心に大規模な河川の氾濫、浸水被害が発生しました。
降雨災害により水圧で浮上し空隙(空洞)が発生したコンクリート舗装版にウレタン樹脂を充填する緊急工事を行いました。

詳しくはこちら

港湾 荷捌き地・野積場
コンクリート舗装版下空隙(空洞)充填工事

2021年に発生した福島沖地震によって石巻・塩釜港雲雀地区の荷捌き地・野積場に、地割れが複数発生しました。従来であれば同様の地割れ補修は、地割れの最深部まで露天掘りを行い、転圧を繰り返しながら路盤を造成する方法で補修が行われていましたが、今回は、複数の課題点があり、掘削をせずに短工期で地割れの充填が可能な工法を検討する事となりました。
その中でも最も優れた工法としてアップコン工法が採用されました。

詳しくはこちら

■学校施設の沈下修正工事

中学校 体育館

土間床沈下修正工事・空隙(空洞)工事

中学校の体育館で、地震の影響で床が外周部から中央に向かってすり鉢状に大きく沈下してしまい、体育館の使用に支障をきたしている状態でした。施工面積1,036㎡、最大沈下量108mmという広い範囲で沈下しており、体育館の使用に支障があった状態を8日間で修正しました。

詳しくはこちら

小学校 教室
床沈下修正工事・空隙(空洞)工事

地震・地盤沈下により床にたわみが発生し、児童の安全面・健康面が懸念されていた教室。
ウレタン樹脂の発泡圧力で床を押し上げ、最大沈下-112mmから-22mmの計画値まで修正しました。

詳しくはこちら

 

■沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕の
 震災復旧関係のバックナンバーはこちら

・第398号(2024/6/11発行)液状化で“傾いた住宅”を水平に!
・第389号(2024/5/10発行)液状化後
・第387号(2024/5/3発行)現場視察・その後
・第374号(2024/3/19発行)現場視察・2選
・第367号(2024/2/23発行)能登半島地震の被災地から相談増加
・第364号(2024/2/13発行)住宅の耐震化
・第362号(2024/2/6発行)戸建て住宅の沈下対策
・第360号(2024/1/30発行)住宅の沈下修正
・第358号(2024/1/23発行)地震は冬に多い?
・第357号(2024/1/19発行)工場の沈下修正
・第356号(2024/1/16発行)傾いた住宅の沈下修正
・第355号(2024/1/12発行)避難所
・第354号(2024/1/9発行)地割れ
・第353号(2024/1/5発行)応急復旧工法「ダンタン」


■震災復旧工事関連 メディア掲載

2024/5/31 新潟総合テレビ
NST News タッチで当社の技術が紹介されました

NIIGATA NEWS:https://news.nsttv.com/post/20240531-00000008-nst/

その他メディア掲載はこちら

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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

誰かの命を、
誰もが救えるように。

2025年1月28日。
埼玉県八潮市で起こった道路陥没事故は
まだ記憶に新しいことだと思います。
恐らくこれから今年の10大ニュースなどで
再度取り上げられて再び記憶がよみがえってくるのだとも思います

アップコンは提案します。
誰かの命を、
誰もが救えるように。

昨年2024年1月1日。
能登半島地震が起こりました。
午後4時10分。
M7.6、最大震度7を観測しました。
その時私はテレビを通して状況を見ているだけでした。
約2年が経とうとしています。

「能登半島地震の復興が進まない理由は何ですか?」
と、よく質問されます。

答えは
「能登半島は地理的にも孤立した地域です。
金沢市や富山市という大都市から約150 kmも離れています。
この距離が支援物資の輸送や復旧対応を遅らせる原因となっています。」

「大都市からの距離が遠いため、
行政サービスや医療施設などの支援が受けにくく、
被災者への迅速な支援や避難所運営が難しくなり、
復興活動全体が遅れる原因になっています。」

参照:震災復興が進まない能登半島、その理由とは?(リブート珠洲サイト)

地震など大災害が起こったときは
自助・共助です。
公助はあてになりません。

道路に地震による地割れや陥没ができてしまったら・・・。
誰が直します?
自衛隊ですか?消防署ですか?

アップコンは提案します。
誰かの命を、
誰もが救えるように。

えっ!どうやって?
誰が?

その一部をお見せします。
誰かの命を、誰もが救えるように。(カタログより一部抜粋)

で、どうやって、誰が?

誰かの命を、
誰もが救えるように。

続きはこちらで。
↓↓↓↓↓↓↓

「社会インフラテック2025」出展のお知らせ」



 

【開催概要】
展示会名:社会インフラテック
開催日:2025年12月10日(水) ~12日(金) 10:00~17:00
開催場所:東京ビッグサイト出展ブースNo:4-068

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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

今年の9月11日。
何が起こったか覚えていますか?


川崎市では局地的に1時間に100ミリを超える雨が降った日です
アップコンのある高津区では116.5ミリの大雨でした。
各所で道路冠水や浸水被害に見舞われました。
気象庁は午後1時53分に川崎市に大雨(浸水害)、
洪水警報を発表しました。

というような記憶に残る日の午前中(まだ雨は降っていませんでした)

お隣の横浜市内で、
日本経済新聞社が主催する
「中小規模法人向け ACTION! セミナー in 横浜」
が開催されました。

アップコンは、「健康経営」への取り組み
(健康活動を経営に直結させている点)が評価され、
選定・招聘されました。
私は実践企業事例紹介①の講師として
「アップコンの健康経営
 社員の健康こそ、成長への投資」

と題してプレゼンしました。
その時のレポートが昨日発表されましたので
ご紹介いたします

中小規模法人向け ACTION!セミナーレポート in 横浜

ちょっと長いので
アップコンのレポートだけを読みたい方はスクロールしてください

P.S.
サッカーJ1もあと残すところ1試合となりました。
11月30日(日)、ホーム最終戦、
今シーズンを象徴するような点を取ってもそれ以上に取られて逆転負け。

来シーズンに向けて守備(守備意識・連携)の再構築は必須です。
長年一緒に戦った選手ともお別れです。
アップコンのフットサル練習に応援に駆けつけてくれた
ソンリョン選手 ありがとうございました。

 

ログミーファイナンスにアップコン株式会社2026年1月期第3四半期決算説明の書き起こし記事が掲載されました。
詳細につきましては、こちらをご覧ください。

https://finance.logmi.jp/articles/383362

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社では、誠に勝手ながら下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

【年末年始休業期間】
2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)

休業期間中にいただいたお問い合わせにつきましては、
2025年1月5日(月)以降に順次対応をさせていただきます。

皆さまには何かとご不便をおかけすることと存じますが、
ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。


メルマガ「ニッポン上げろ!」 第528号(2025/9/5発行)きんゆう女子

この号でご紹介した「きんゆう女子。」様が
9月5・6日に開催された名証IRエキスポで
アップコンの説明会に参加した時のレポートが発表されました。
読み応えあります。

イベントレポートはこちら→

名証IR EXPO 2025 訪問先⑤アップコン株式会社(5075)さん
 〜未来と地盤を支える〜(きんゆう女子サイト)

 

きんゆう女子。」様、
ありがとうございました。

来年もブースでお待ちしています!

令和7年青森県東方沖を震源とする地震に伴う災害による被害を受けられた地域の皆様には
心よりお見舞い申し上げます。

被害にあわれた方々におかれましては、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます

【お問合せ受付】
HP お問合せフォーム
フリーコール:0800-123-0120


アップコン株式会社

当社は、12月10日(水)~12日(金)に東京ビッグサイトで開催される
「社会インフラテック2025」に出展します。

社会インフラテックは、社会資本のインフラ維持管理・老朽化対策に関する最新情報の提供と
ビジネスマッチングを目的とした展示会です。

アップコンブースでは、災害時や老朽化インフラに対応する、震災時における道路の応急復旧工法「ダンタン」
・道路陥没防止の「ウレタン空洞充填工法」・コンクリート柱のウレタン強化工法「頑強柱」などについてご紹介します。
ウレタン樹脂の発泡する様子をご覧いただけるデモンストレーションも会期中に実施いたします。

この機会に是非ご覧ください。皆さまのご来場をお待ちしております。

ご来場の際は、下記のURLより事前来場者登録をお願いいたします。
https://swe2025.smktg.jp/public/application/add/32

【開催概要】
展示会名:社会インフラテック
開催日:2025年12月10日(水) ~12日(金) 10:00~17:00
開催場所:東京ビッグサイト
出展ブースNo:4-068

 

9月11日(木)日本経済新聞社 健康経営優良法人事務局
が主催する健康経営をテーマにした中小規模法人向けACTION!セミナー in 横浜の特別講演で、
当社代表の松藤が「社員の健康こそ、成長への投資」
をテーマに講演を行いました。
このセミナーは、アップコンの健康経営」への取り組み(健康活動を経営に直結させている点)が評価され、アップコンが選定・招聘されたものです。

詳細につきましては、こちらをご覧ください。

中小規模法人向け ACTION!セミナーレポート in 横浜

 

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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

みなさんは3連休どのように過ごされましたか?

全国的に穏やかな秋晴れの日が続きました。
私は土曜日に高校の同窓会へ出席しました。
毎年11月に、
関東に住んでいる77年卒の人たちが集まります。
今年はいつもよりも少なくて15人くらいの人が集まりました。

さて、私たちの出身高校は
広島県立福山誠之館高等学校といいます。
(私は小学校から高校まで福山で暮らしていました。)
校名は1854年(安政元年)備後福山藩主阿部正弘により創設され、
1872年(明治5年)に廃校となった藩校「誠之館」に由来します。
※出典:「県立福山誠之館高等学校」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。最終更新2025年10月26日(日)10:28

ちなみに阿部正弘は、
江戸時代末期の備後国福山藩の第7代藩主です。
江戸幕府の老中首座を務め、
幕末の動乱期にあって「安政の改革」を断行しました。
そして安政の改革とは、
嘉永6年(1853年)にアメリカ東インド艦隊司令長官
マシュー・ペリーが来航して一気に政局が混乱した際、
江戸幕府が行った幕政改革および雄藩が行った藩政改革
のことを言います。
幕政改革は、老中首座・阿部正弘が主導して行いました。
幕府三大改革といわれる
享保の改革・寛政の改革・天保の改革に次ぐ改革と位置付けられています。
※出典:「阿部正弘」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終更新2025年11月17日(日)15:29

高校の同窓会の話に戻ると、
毎回飲食しながら、ひとり一人の自己紹介が行われます。
3分間で近況と高校時代のエピソードを話していきます。
77年卒の私たちは現在66~67歳なので、
ほとんどの人が定年退職を迎え、
完全リタイアしている人もいれば「週休4日で働いています」というような人もいます。
私のように「現役バリバリです」というのは一部になってしまいましたが、
それでも海外へ赴任して活躍している人たちもいます。
やはり同窓会なので近況より高校時代のエピソードのほうが
盛り上がります。

誠之館高校は当時(今はわかりません)、
文武両道の高校と言われていました。
東大をはじめ一流といわれる大学へ多くの仲間が進学していきました。
そして文武両道といわれるのはスポーツも盛んで強かったからです
軟式テニス部はインターハイ連続二十何回出場という強豪でした。
野球の盛んな広島県で、
私たちの学年の時は夏の甲子園広島県大会で
惜しくも決勝で広島商業に敗れたことを思い出します。
私は硬式テニス部に所属していましたが1年の秋からキャプテンになり、
万年福山市2位のチームを
(当時は福山市内には広大付属福山高校と誠之館しか
硬式テニス部はありませんでした)

広島県代表として中国大会まで進んだことはうれしかった思い出でした。

そのような私たち同窓生の目標の一つは
昭和を30年生き、平成を30年生き、
そして令和も30年生きていくことでしょうか。
人生100年時代の今、
毎年同窓生と再会できるのも大事な行事となっています。

P.S.
関連メルマガもどうぞ。
第254号(2023/1/27発行)65歳

当社は12月13日(土)、
横浜 TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらいにて開催される
「ラジオNIKKEI & プロネクサス共催 企業IR&個人投資家応援イベントin 横浜」に出展することとなりました。

当日は会場にて当社ブースを構えておりますので、ご来場の際は 皆様ぜひお立ち寄りください。

櫻井 英明 氏による、企業セッションにおいて、当社代表取締役社長 松藤展和が登壇、
また、経済評論家の杉村富生氏による講演会も開催され、役立つ情報が盛り沢山です。

【開催概要】

開催日:2025年12月13日(土)12:00開場 12:30開演 17:25終演予定

開催場所:TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらい

出展企業数:4社

入場料:無料

入場には事前登録が必要となります。
事前登録はラジオ日経のホームページ(以下のURL)から登録をお願いいたします。
(締切:12月4日(木)17:00)
https://www.radionikkei.jp/irevent/251213yokohama.html

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こんにちは!

コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

2024年1月1日、
能登半島地震が起こりました。
最大震度7でした。
私たちは地震というと「震度は○○だった」というように
揺れの強さで地震の大きさを判断しています。
ところが地震そのものの大きさ(規模)を表すのは
「マグニチュード」です。
マグニチュードは、
地震によって放出されるエネルギーの大きさを表す尺度です。
マグニチュードが1増えると、
地震のエネルギーは約32倍になります。
2増えると約1000倍になります。

能登半島地震のマグニチュードはM7.6でした。
1995年に起こった兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)ではM7.3 、
2016年の熊本地震もM7.3でした。
M7.6 とM7.3 では0.3の違いしかないように見えますが、
これは、放出されたエネルギーは約3倍、
空間的広がりは2~3倍も能登半島地震のほうが
大きかったことを表しています。
石川県珠洲市内で発生した内陸地殻内地震でも
新潟県の下越地方(新潟市)まで影響範囲は広がりました。
地震が大きいということは強い揺れの面積も大きいということになります。
能登半島地震によって新潟市内でも液状化現象が起こりました。

地震が起こるとなぜ液状化現象が起こるのでしょうか。
そのプロセスは?
液状化による地盤沈下の影響は?
地盤沈下が起こったらどうやって修正すればよいのでしょうか?

地震に伴う液状化現象による地盤沈下とは?メカニズムと修正工法を解説します。

地震に伴う液状化現象による地盤沈下とは?
メカニズムと修正工法を解説
https://www.upcon.co.jp/columns/22/

「きんゆう女子。」Webサイトに、イベントレポート「名証IR EXPO 2025 訪問先⑤アップコン株式会社(5075)さん 〜未来と地盤を支える〜」が掲載されました。

詳細につきましては、こちらをご覧ください。

https://kinyu-joshi.jp/report/CIoKAu

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こんにちは!

コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

【アップコン起業秘話】(2025/11/18発行)Kビル・その5の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら 

その後、約2時間もかけてKビルの中をじっくりと見学しました。
さすがに日本初、
かつ最大の都市型サイエンスパークと言われるだけあって、
設備だけではなく入居後のフォローアップなど、
至れり尽くせりのサービスが含まれていました。
また渋谷や横浜へも近く、
新幹線の新横浜駅や羽田空港へのアクセスも良いので、
私は、
「Wさん、入居したいんですけど。」
とその場で口にしました。

「わかりました、松藤さん。
それではもう一度事務所へ戻って、
先ず入居申請書へご記入お願いします。」

Wさんの事務所へ戻り、
受付のカウンターで申請書へ必要事項を記入すると
「松藤さん、
今後必要なものはこちらの書類に書かれていますので
期限までに提出してください。
それと、書類審査を通ったら最終的に4回面接がありますので
よろしくお願いします。」

「4回もあるんですか?」

「はい、実際は5回なんですけど、
最初の面接はもう終わりました。」

「えっ、いつ?」

「先ほど松藤さんが事業の説明を丁寧にしてくださいましたよね。

「はい。」

「私の面接は以上です。」

「そうなんですか。」

「私の面接は簡単なんですが、
書類審査を通ると事業部長の面接があって、
その後、1時間のプレゼンを2回してもらうことになります。」

「プレゼンって何をすればいいんですか?」

「それは事業部長の面接にパスした後にご説明しますけど、
ほとんどの人がこのプレゼンで不合格になってしまうので
松藤さんにはぜひパスしてもらいたいなって思っています。」

「そんなに厳しいんですか?」

「今日までで100社くらいの会社が入居不合格になっています。

「ええっ!
それじゃあ、無理じゃないですか。」

「私たちも空き部屋を放っておくよりも入居してもらって
家賃収入が入らないと困るんですけどね。」

「そうですよね。
さっき見学した時も結構空きスペースありましたもんね。」

「2回のプレゼンはですねぇ、
10人の面接官がいて、
1回目と2回目でそれぞれ違う10人の人がプレゼンを聞くことになっています。」

「ということは全部で20人の人なんですか?」

「そういうことになりますね。」

「すごい人だ。」

「それを1日でやるんではなくて、
2週間開けて2回に分けてするんです。」

「書類審査からどれくらい時間がかかるんですか?」

「そうですね、2~3か月はかかると思いますから、
今から手続きを始めて、全部順調にいったとして、
8月初めから入居可っていう感じですかね。」

「大変すぎます。」

「松藤さん、このビルに入居されている方は皆さんベンチャー企業の方で、
そんな困難も皆さん乗り越えてきた方ばかりなんですよ。
今から弱音を吐いていたら駄目じゃないですか。」

「そうですね。
まだ、会社も設立されていないのに何言ってるんでしょうね。」

「そうですよ。
私は今日松藤さんにしつこくいろんな質問をしたのは
そういうのにもきちんと答えられる人なのかどうかっていうところを見てたんですから。」

「すみません、ちょっと愚痴ってしまって。
わかりました。
Wさん、まずは書類を作成して提出しますから
審査の手続きお願いします。」

「わかりました。
1週間以内に提出してください。」

このビルに入居できるように頑張りますんでよろしくお願いします。」

「はい、書類お待ちしています。」

私は1週間以内に書類を提出し、その結果を待つことになりました。
そして、その間にOHさんから連絡が入り
いよいよ10,000㎡の倉庫の視察へ行くことになりました。

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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

【アップコン起業秘話】(2025/11/4発行)Kビル・その4の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら


「不良品が発生したり、
健康障害を引き起こしたりと
結構問題多いですね。」

とWさんが答えます。

「そうなんです。
そしてもう一つあるんですよ。」

「何ですか?」

「先ほどWさんが
『普通、アジャスターって2~3センチですもんね。
まあ、せいぜい5センチくらいかな。』
って、おっしゃっていましたよね。」

「ええ。」

「で、私が『仮に、10センチアジャスターで調整できたとします。』
って、申しました。」

「そうですね。」

「実はアジャスターっていくらでも長さを延長できるものではないんですよ。」

「というと?」

「アジャスターのボルトのほうなんですけれど、
これが長くなればなるほど、強度が必要になってきます。」

「いくらでも長くできるっていうわけではないんですね。」

「そうなんです。
鉄やステンレスという材質でも異なるんですけど
アジャスターボルトの直径と長さには決められた“比”というものがあって
その“比”が大きければ座屈と言って
ボルトが折れちゃうんですね。」

「そうなんですか。」

「さらにですね。
長くなれば横からの力に対しては弱くなって、
地震時ではより危険な状況になってしまいます。」

「それは大変だ。」

「なのでアジャスターだけで対応するんではなくて、
原因は床の沈下なのだから、床を修正しましょうってことなんですよ。」

「やぁ~、良~くわかりました、松藤さん。」

「ありがとうございます。」

「すみません、長い時間いろいろ教えてもらって。
今日はKビルの内覧に来てくださったのに、
これからでも時間大丈夫ですか?」

「もちろんです。
今日はそのために来たんですから。」

「わかりました。
それでは先ず私たちが今いるKビルのW棟からご案内します。」

「棟がいくつもあるんですか?」

「W棟、E棟、RD棟と、役割がそれぞれ異なっていまして。」



Wさんの説明が続きます。

P.S.
お待たせしました!アップコンが出展する2025年、最後の展示会のお知らせです。
アップコンは「社会インフラテック」に出展いたします

詳細はこちらから!