この床の傾きやひび割れは地盤沈下?確認方法と信頼できる業者の選び方

地盤沈下は、私たちの日常生活や仕事環境に思わぬ影響を及ぼす恐れがあります。
床の傾きや段差が生じたり、機械の振動がひどくなるなど、初めは小さな不具合に見えるかもしれませんが、放置すると建物が不均一に沈む『不同沈下』へと発展し、建物全体の安全性や機能性に深刻な影響を及ぼすこともあります。
特に、工場や倉庫では、生産活動や物流に直接的な支障をきたすケースも珍しくありません。
そこで、この記事では、地盤沈下が起きている可能性を確認する方法や信頼できる業者の選び方をわかりやすく解説します。
専門的な調査や最新の補修技術を活用して、地盤沈下によって起こる建物の問題を解決しましょう。
目次
地盤沈下が起きている可能性を確認する方法

地盤沈下は、建物や施設の安全性や機能性に重大な影響を及ぼすものです。しかし、その兆候は初期段階では気づきにくいことがあります。
放置して構造的な歪みが深刻化すれば、修繕コストが膨れ上がるだけでなく、資産価値の大幅な低下や操業停止のリスクも招きます。大きなトラブルになる前に、客観的な兆候を見逃さないことが重要です。
ここでは、地盤沈下の可能性を確認するための具体的な方法を3つの観点から詳しく解説します。
お困りごとが発生して発覚するケース
地盤沈下は、日常生活や業務の中で「お困りごと」として現れることがあるため、こうした兆候を見逃さないことが早期発見につながります。
具体的な例としては以下のようなものがあります。
- 機械の水平が取れず、正常に動作しなくなる。保守点検が頻繁に発生する
- 機械振動により製品精度が低下し、不良品率が高まる
- フォークリフトの爪がパレットにまっすぐ入らず、運搬作業が困難になる
- 積み上げた荷物が斜めになり、高く積むことが難しくなる。保管量が減少してしまう
- 台車やショッピングカートが勝手に動いてしまう
- 沈下によって床と壁の間に隙間ができたり、排水管に逆勾配や亀裂が生じたりすることで、 建物内に害虫や悪臭が発生しやすくなる
これらの問題が発生した場合は、地盤沈下が原因となっている可能性があります。放置せず、早めに対策を講じることが重要です。
建物や床の変状の点検
地盤沈下のもう一つの兆候は、建物や床の変状として目に見える形で現れることです。以下のような異常がある場合、地盤沈下の可能性を疑いましょう。
- 床の不具合:床が傾いている、たわんでいる、または段差が発生している。
- ひび割れの発生:壁や床に目立つひび割れができている。
- 隙間の出現:壁と天井、または壁と床の間に隙間が見られる。
- ドアの動きの異常:ドアが正常に開閉できず、引っかかるような感覚がある。
- 床の傾きの確認:ビー玉を床に置くと自然に転がる。
こうした異常は、地盤の不安定さが建物に影響を及ぼしている可能性があります。ビー玉や水平器を使用して床や設備の傾きを測るという確認方法もあるため、地盤沈下の疑いがある際は試してみると良いでしょう。
専門的な確認・調査
地盤沈下の可能性が疑われる場合、専門的な調査を行うことで問題の正確な把握が可能です。以下の調査方法が一般的に用いられます。
- レベル測量:オートレベルやレーザー墨出し器などの測量機器を使い、床の水平レベルを詳細に測定します
- 地盤調査:ボーリング調査やSWS試験などを行い、地盤の性質や沈下の原因を明らかにします
- 床下の空洞の確認:床を壊さずに調査できる地中レーダー探査や、小さな穴を開けて床下の状況を確認する内視鏡調査を行い、沈下によって生じた空隙の範囲を特定します
専門調査は、問題の範囲や程度を把握するだけでなく、適切な対策を講じるために必要な工程です。特に大規模な建物や工場などでは、こうした調査を定期的に行うことが推奨されます。
関連記事:建物(床)の傾き調査は必要?工場や倉庫、商業施設などの傾きを診断する方法
地盤沈下が疑われる場合に取るべきステップ

地盤沈下は、建物や周辺環境に深刻な影響を及ぼす可能性があり、放置することで被害が拡大するケースも少なくありません。しかし、適切なステップを踏むことで、被害を最小限に抑えることができます。
ここでは、地盤沈下が疑われる場合に取るべき具体的な手順を、順を追って詳しく解説します。
現状を把握する
地盤沈下が疑われる際、最初に行うべきは、現状の異常を確認することです。たとえば、床の傾きや段差、壁と天井の間の隙間、または床のたわみなど、目に見える形で現れる変化を注意深く観察します。
床にビー玉を置いて転がるか確認したり、水平器を使って傾斜を調べたりすることも簡単で有効な方法です。最近では、スマートフォンの水平器アプリを使用して、大まかな傾斜角度を数値で控えておくことも推奨されています。
これらの兆候を見つけた場合には、写真に収めて記録を残しておくと、後の専門業者への説明がスムーズになります。この際、ひび割れの幅や隙間の大きさがわかるよう、定規などを添えて撮影するのがコツです。
被害範囲を確認する
次に、地盤沈下が建物や周囲の環境にどれほど影響を及ぼしているかを調べます。室内だけでなく、屋外の庭や駐車場、外構部分にも目を向け、ひび割れや沈下の兆候がないか確認しましょう。
特に、隣接する土地や構造物にも問題が広がっている可能性があるため、周囲の被害を捉えることも重要です。
専門業者に調査を依頼する
目視で確認した情報だけでは、地盤沈下の正確な原因や範囲を特定することは困難です。そのため、信頼できる専門業者に調査を依頼する必要があります。正確なデータに基づく診断は、再沈下を防ぐ最適な工法の選定や、修繕費用の適正化に直結します。
業者による調査には、オートレベルやレーザー機器を用いて床の高さをミリ単位で可視化する「レベル測量」や、床を壊さずに空隙や空洞の有無を確認する「地中レーダー探査」や、小さな穴を開けて内視鏡などで床下の状況を確認する方法があります。
さらに、地盤の状態を詳細に把握するために「ボーリング調査」や「SWS試験」などの地盤調査を実施することもあります。
修繕計画を立てる
調査結果をもとに、地盤沈下の原因や被害の程度が判明したら、それに応じた修繕計画を立てます。その際、業者が提案する修繕方法や費用、工期中の生産活動への影響について詳しい説明を受け、納得した上で進めることが大切です。
特に稼働中の現場では、修繕費用だけでなく『操業を止めずに施工できるか』『重機搬入による騒音や粉塵の影響はないか』といった工期中の制約も考慮して計画を立てる必要があります。 修繕の選択肢は多岐にわたり、たとえば、
不同沈下修正: 歪んでしまった建物や床の傾きを水平に近い状態まで復旧する。
床下の空隙充填: 地盤沈下による空洞を埋め、床のたわみや振動を抑える。
地盤改良・強化: 軟弱な地盤自体を固め、将来的な沈下を未然に防ぐ。
などがあげられます。
修繕工事を実施し、その後のメンテナンスを行う
選定した業者に修繕工事を依頼し、計画に基づいて作業を進めます。工事中は、進捗状況や安全対策が適切かどうかを確認することが求められます。 また、施工後には定期的な点検を行い、再発の兆候がないか注意深く見守ることが重要です。
地盤沈下を確認したら|信頼できる業者の選び方

地盤沈下が確認された場合、早急に信頼できる業者を選んで適切な対策を講じることが必要です。しかし、数多くの業者の中からどこを選べば良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。
特に、操業を止められない工場や、荷物が多く保管されている倉庫では、一般住宅とは異なる専門的なノウハウが求められます。 ここからは、業者を選ぶ際に参考となるポイントを紹介します。
現地調査を行い、適切な補修計画を提案してくれるか
信頼できる業者は、まず現地での詳細な調査を実施します。レベル測量や床下の空隙調査などを行い、現状を正確に把握したうえで、適切な補修計画を提案してくれるでしょう。
特に稼働中の工場では、生産ラインへの影響を最小限に抑えた施工スケジュールなど、現場の制約を考慮した自社に合わせた提案があるかを確認しましょう。
また、提案内容が具体的で分かりやすく説明されていることも大切なポイントです。
調査結果の報告書と説明が丁寧であるか
調査結果が報告書として提供され、その内容が明確に説明されるかを確認しましょう。報告書が専門的すぎて理解できない場合でも、質問に対して丁寧に答えてくれる業者は信頼できます。
特に、沈下によるリスクだけでなく、工法ごとのメリット・デメリットを誠実に説明し、それに沿った提案をしてくれるかは重要です。
地盤沈下による沈下の補修は建物の寿命を左右する大切な工程のため、納得のいく対応をしてくれる業者を選ぶべきです。
実績や経験が豊富であるか
地盤沈下の対策は現場ごとの条件が異なるため、過去の実績や業界での経験が豊富な業者は、さまざまな状況に柔軟に対応できるスキルを持っています。業者を選ぶ際は、ウェブサイト等で公開されている「具体的な施工事例」を詳しくチェックしましょう。
特に、自社と同じような悩みや事象での解決実績があるかは、非常に重要な判断材料となります。
施工事例や顧客の声などを参考にすることに加え、創業年数やこれまでの累計施工件数、さらには公共事業や大手企業の施設での採用実績なども、その業者の信頼性を測る大きな指標となります。
安全対策や環境への配慮がされているか
地盤沈下の補修には、粉じんや騒音が発生することがあります。そのため、安全対策や環境への配慮がしっかりとされているかを確認しましょう。特に食品工場や精密機器を扱う現場では、粉塵の飛散防止対策や、使用する材料などの安全性(有害物質の有無)への配慮が不可欠です。
施工現場での作業環境が整備されている業者は、施工時のトラブルを防ぐだけでなく、地域住民への影響も最小限に抑えることができると言えます。
ウレタン注入工法による工場の床の沈下修正、空隙・空洞充填

▲【神奈川県】ランドリー工場 機械基礎下緩み充填工事・ピット内部のウレタン充填工事
地盤沈下が発生した場合、迅速かつ確実に対応することが重要です。特に工場や倉庫などでは、沈下による床の傾きや振動が生産活動や作業環境に悪影響を及ぼすことがあります。
アップコン工法(ウレタン注入工法)は、超短工期かつ生産ラインを止めることなく施工が可能です。
ここでは、地盤沈下の確認方法と、アップコン工法(ウレタン注入工法)による修正の流れについて解説します。
沈下修正、空隙・空洞充填の流れ①:現地調査
地盤沈下を疑う状況として、以下のような問題が報告されることが多いです。
- 床が傾き、機械や設備の水平が確保できない
- 機械稼働時やフォークリフトの走行時に床が振動する
- 台車が勝手に動いてしまう
- 床下の空隙・空洞が原因で、工場内に害虫が発生する
- 新しく機械を導入する際に、床の強度が心配
- 床の水平が取れず、AGV・AMRなどの導入を断念している
- 床の傾き・段差により従業員が安全に作業できない
このような問題が発生した場合、アップコンの技術スタッフが現地調査を行います。具体的には、コンクリート床の沈下レベル測量や床下の空隙・空洞の確認を実施し、地盤沈下の有無やその程度を確認します。
沈下修正、空隙・空洞充填の流れ②:調査(現状把握)・補修計画の立案
現地調査で得られたデータをもとに、以下のポイントを把握します。
- 建物床の構造や沈下量
- 空隙や空洞の規模
- 影響範囲や面積
その上で、問題解決に向けた最適な補修計画を立案します。この計画には、沈下量に合わせたウレタン樹脂の計画使用料の提案や、重量設備の配置を考慮した注入ポイントの決定など、 現場環境に合わせた具体的な修正方法が含まれます。
沈下修正、空隙・空洞充填の流れ③:補修工事の実施
アップコン工法による沈下修正、空隙・空洞充填を行います。
【施工の流れ(アップコン工法)】
- 施工プラント車配置・施工前測量
- ウレタン樹脂注入孔を削孔(直径約16mm)
- 床下へウレタン樹脂注入
- 穴埋、清掃・片付
アップコン工法では、沈下が生じているコンクリート床下の地盤にウレタン樹脂を注入し、短時間で発泡する圧力を利用して、床を押し上げ沈下を修正します。

▲倉庫兼工場の土間床沈下修正・空隙(空洞)充填工事(北海道)
アップコン工法は、大規模な仮設工事や解体工事が不要で、多様な工種を必要としないため、沈下したコンクリート床を解体して新たに新設する場合と比較して、工期を約1/10に短縮できます。
「土日だけで直したい」「夜間のうちに修正して朝からフル稼働させたい」といった、工場のBCP(事業継続計画)に直結するニーズに答えることが可能です。
地盤沈下によって床の傾きや空洞・空隙が確認できたらアップコンへ
アップコン工法は、地震や地盤沈下による工場・倉庫などのコンクリート床の傾き・段差・たわみ、コンクリート床下の空隙・空洞を、硬質発泡ウレタン樹脂を使用して、短工期で修正します。
既設のコンクリート床を壊さない工事のため、重機を使った大掛かりな解体作業が不要です。また機械や荷物の移動をせずに施工が可能で、工場の操業を止めることなく修正します。
施工においては、弊社で専門の教育を受け、経験を積んだ自社社員が補修計画の立案から工事、現場管理を行い、全工程を責任施工で実施します。

施工時はミリ単位で床レベル(傾き)を管理しながら、硬質発泡ウレタン樹脂を注入するため、精度が高い高品質な施工を提供します。 詳しい施工の特長や施工の流れ、よくある質問などについては「アップコン工法とは」をご覧ください。
“ウレタン” で課題を解決するアップコン株式会社

私たちアップコンは、ウレタン樹脂を使用して工場・倉庫・商業施設・店舗・一般住宅などの沈下修正をおこなうこと、道路・空港・港湾・学校・農業用水路などの公共インフラを長寿命化させることで暮らしやすい社会とストック型社会へ貢献します。
また、ウレタン樹脂の新規応用分野への研究開発に取り組むことで、自ら市場を創りながら事業を拡大していきます。
「アップコン工法に適合する内容かわからない」「具体的な費用や工期が知りたい」「ウレタンでこんな施工ができないか」など、ご質問がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

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