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2026.10.13ニッポン上げろ!

第642号(2026/10/9発行)お見積り・2

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。


沈下修正の見積書作成は様々なデータを拾い上げながら
複合的に計算していきます。
主な要素としては
・床下の空隙量
・床レベルの沈下量
があります。

コンクリート床が下がっているからと言って
その床の直下がすぐ地盤であるかどうかわかりません。
もちろん、本来は地盤の上にコンクリート床がつくられているのですが、
地震や軟弱地盤の影響で沈下した床下の地盤も一緒に下がっています。
地盤の沈下量によっては床下と地盤との間に
空隙と呼ばれる隙間ができていることがあります。

それが大きな空間であれば空洞とも呼ばれます。
ウレタン樹脂の発泡圧力を使って床を上に持ち上げるには、
先ず、その空隙・空洞をウレタン樹脂で充填しなくてはなりません。
そして、空隙・空洞を充填する分だけ
ウレタンの材料量が増えることになります。

そのために空隙・空洞があるかどうかを確認するために
床下の空隙調査が事前に必要となります。
今回の見積書作成時には空隙調査が行われていません。
なので、空隙量を推察して見積書を作成することになります。
もちろん条件として施工前に調査をして空隙・空洞が確認された場合は
材料の追加が発生するという内容を付け加えておくのですが、
お施主様は一度見た金額が再調査によって増額することには
いつも抵抗感を持っていらっしゃいます。
よって空隙量の推察は慎重に行わなければなりません。

次に沈下量の計算です。
これも測量結果を見てみると様々な沈下パターンがあることがわかります。
最も多いのは梁と梁で囲まれたエリアの真ん中が一番低い場合です。
次に多いパターンとしては
梁際から床がストーンと下がってしまって、
その後は下がったなりにほぼ水平になっている場合です。

この場合は機械等を部屋の中央に集めていれば
それ程作業の問題にはなっていません。
しかし、部屋の壁際の床は急こう配になっているため
棚が斜めになってしまったり、
フォークリフトや台車の走行に危険を生じます。
3つ目のパターンは沈下している箇所が不均一な場合です。
これは特に床下の地盤が影響している場合が多く、
産廃が埋まっていたり、地下水の水みちがあったりすることがあります。
図面を見たり、造成時や建設時の頃を
知っている人がいたらヒヤリングしたりします。

そして測量によって沈下量がデータとして確認されたら
各測点を何ミリ修正すれば(上げれば)いいのかを設計します。
下がった床を基準点±0からすべて±0の
完全なフラットにすることはほとんどありません。

なぜなら私たちは竣工時の床レベルの詳細を持っていないため
(竣工直後の床レベルを詳細に測定することはほとんどないため)
床を上げ過ぎた時に起こるクラックの発生リスクを防ぐためです。
よって修正レベルは基準点±0から
-5ミリ以内や-10ミリ以内に修正するように設計します。

もちろん予算によって-20ミリや-30ミリ、-40ミリ、-50ミリと
修正高を抑えることも多々あります。
今回も元請けの意向により-20ミリ、-30ミリ、-40ミリの
3パターンを作ることになりました。
このほかにも現場によっては水勾配を取ってほしいというリクエストによって
わざと水平ではなく傾斜床に修正するような時もあります。


空隙(※画像は同工法における他施工例の参考写真です。)

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