公立小中学校施設の約60%はすでに築40年超で体育館の多くも同時期に建てられており、老朽化が進んでいます。
また、公立小中学校の約90%が地域の避難所に指定されており、その多くで体育館が避難スペースとして使用されています。
熱中症対策が求められる今、簡単に建て替えることができないからこそ、体育館の断熱化を進める必要があります。
体育館のように広い空間の場合、空調を設置しても壁から熱が侵入し、思うように涼しくなりません。温度が下がりきらないまま授業や部活動を続けることは利用者の熱中症リスクを高め、万一の事故は学校・自治体の管理責任にも直結します。
床からの冷気で底面まで冷え込むと、生徒の授業中の怪我や体調不良のリスクを高めたり、避難所利用時の滞在者の体調管理にも影響します。広い空間であるほど暖房を強めても効きが悪く、非効率です。
壁の解体を伴う改修は数週間〜数ヶ月かかることが多く、授業や部活動、避難所利用への影響が避けられません。
壁を壊す工法は解体・復旧費や廃材処分費が上乗せされ、予算に収まりにくくなります。
児童生徒がいる期間に大規模な工事を行うことでケガや事故に繋がらないか不安が残ります。
これらの課題を
壁断熱ウレタン注入工法で解決します



体育館の利用スケジュールに合わせ、夜間や休日での施工にも柔軟に対応。授業や部活動、施設利用への影響を抑えます。
既存の壁に穴を空けて注入を行う工法のため、壁を壊すことなく施工可能です。廃材の処分費用も最小限に抑えられます。
小型の注入機と施工材料はトラック1台に収まるため、大掛かりな搬入や仮設は不要。安全性に配慮しながら工事を進めることが可能です。
アップコンの「壁断熱ウレタン注入工法」は、壁を壊さず、内部から断熱性能を向上させる新しい工法です。
断熱化されていない壁内部にウレタン樹脂を注入し、発泡・硬化することで内壁と外壁の間に隙間なく充填。断熱層が形成され、壁を壊さずに断熱性能を向上させます。従来の断熱改修は、壁の解体と復旧を伴う大掛かりな工事でしたが、壁断熱ウレタン注入工法なら、工期や施設運用への影響を抑え、効率的な改修を実現します。
最短1週間で施工可能。授業やイベント行事に大きな影響を与えずにスケジュールを組むことができます。
小径の孔からウレタンを注入するだけで断熱化が可能。壁の解体・復旧が不要なため、予算・工期のハードルを大きく下げられます。
サーモグラフィ比較では、ウレタン充填側の表面温度上昇が抑えられており、断熱効果が確認できます。この断熱性能の向上は、外気の影響を軽減し、快適な室内環境づくりにつながるとともに、施設運用の面でも効果ができます。
ウレタン充填側は、未充填側に比べて
表面温度の上昇が抑えられています。
| 比較項目 | ウレタン注入工法(充填注入型) | ボート張付工法 | 吹付工法(スプレー型) |
|---|---|---|---|
| 断熱材の位置 | 壁体内部の中空間層に充填 | 室内側の内壁に張付け | 既設コンクリート壁面に吹付け |
| 既存の壁の解体 | 構造を問わず解体不要 | 基本不要 | 内壁の撤去が必要 |
| 工期の目安 (壁面・1棟) |
最短約1週間 | 約3〜8週間 | 約4〜8週間 |
| 室内有効面積 への影響 |
なし(壁面位置不変) | あり(ボード+断熱材) | あり(吹付厚分) |
| 産廃・廃材 | 解体不要で大幅抑制 | 大規模な廃材なし | 解体・養生材廃棄 |
| 長期休館の要否 | 長期休館不要 | 基本的に休館 | 基本的に休館 |
施工前に現状の壁内空間の状況を正確に把握し、適切な注入計画を立てます。
注入位置とアンカー位置を設定し、ウレタンを均一に充填するための孔を形成します。
専用機材を用いてウレタンを段階的に注入し、壁内部に隙間なく充填します。
注入後の状態を確認し、孔の補修と清掃を行い、施工を完了します。
ウレタンを注入すると発泡し、壁内部で立ち上がります。
壁の底部から隙間をまんべんなく充填し、壁を壊さず100%充填を実現します。
※下記の施設は対象外
その他、詳細はお問い合せ下さい。
本工法で使用する材料は、フロン・代替フロンを使用しないノンフロンウレタンを採用しており、環境にも配慮したウレタン樹脂です。硬質発泡ウレタン樹脂は、ポリオールとイソシアネートの液を混合することで化学反応を起こし、液体からクリーム状、さらにゲル状へと変化しながら発泡・硬化します。発泡時に体積を増やしながら壁内部の隙間に密着することで、空気の流れを抑え、断熱層を形成。複雑な空間にも行き渡り、安定した断熱性能を発揮します。
| 特性項目 | 単位 | 物性値 | 試験方法適用規格 |
|---|---|---|---|
| 密度 | kg/m³ | 30 | JIS K 7222 |
| 熱伝導率 | W/(m・K) | 0.026 | JIS A 1412-2 |
※物性値は標準値であり、保証値ではありません。
※フリー発泡時