
| 種別 | 倉庫 |
|---|---|
| 施工内容 | 沈下修正/段差修正 |
| 施工面積 | 810㎡ |
| 最大沈下量 | 140㎜ |
| 工期 | 8日(8:30~17:30) |
| 機材・材料 | 作業車1台(ウレタン樹脂、発電機、注入機、コンプレッサー、振動ドリル) |
| 使用工法 | アップコン工法 |
今回は、石川県にある半導体製造を行う大手電機メーカー様の大規模物流センターにて実施した、床沈下修正工事の事例をご紹介します。 【ご相談内容】 当初は小型フォークリフトの通行部分の沈下についてご相談いただき調査を行いましたが、それ以外でも倉庫全体で沈下が確認されました。 通路部分のみの沈下修正では、他の範囲との高低差が大きくなり急勾配となってしまうため、物流センター全域の沈下修正を行いました。 【今回の施工の課題】 センター内には多数の電気配線が埋設されているため、施工の際には断線やシステムダウンのリスクが懸念されていました。 さらに、物流ラインを止めることなく、限られた期間の中でいかに効率よく沈下修正を行うかが、大きな課題でした。 一般的なコンクリートの打ち替え工法では、ブレーカー作業(重機・電動工具でのコンクリート破砕作業)に伴う騒音・振動・粉じんが発生するほか、 施工期間中は同規模の代替倉庫を確保し、荷物を移動させる必要があります。 また、コンクリート打設後も硬化までに約30日程度の養生期間を要するため、工期や運用面で大きな負担が生じる状況でした。 【施工のポイント】 これらの課題に対し、広範囲でも短工期かつ騒音や振動が少なく建物や設備への影響も抑えられる「アップコン工法」を採用いただきました。 埋設されている多数の電気配線を傷つけないよう、床下の埋没配管ルートを事前に確認し、できるだけ配線状況を把握しながら注入作業を行いました。 結果として、広範囲ながら、荷物の移動を最小限に8日間でミリ単位の精度で沈下を修正し、全工程を完了しました。
資機材一式を搭載したトラックを所定の位置に駐車し、注入機、コンプレッサー、振動ドリルなどの使用機材を準備します。
現況の高さを把握するため、オートレベルという測量するための光学機器と、標尺(スタッフ)を用いて施工前に測量を行います。
注入位置をマーキング後、16mm(1円玉より小さい穴)のドリルで1m間隔で削孔します。
地盤内に注入されたウレタンの影響範囲は半径1~1.5mのため、アップコンでは隙間なく充填されるように
ウレタン樹脂の注入間隔を原則1mおきに設定しています。
削孔時は集塵機を使用し、粉塵が飛散しないように吸引しながら削孔します。
オートレベル・レーザー墨出し器で高さを確認しながらウレタン樹脂注入作業を行います。
施工範囲の低いところから順次、土間コンクリート下にウレタン樹脂の注入を行い、
周辺部(影響が予想される範囲)の高さも常に確認しながら慎重に注入作業を行います。
再注入が必要な場合はドリルにて再削孔して注入します。
無収縮モルタルにより、注入孔の穴埋めを行います。
施工場所の清掃を行い、注入等で出た廃材、ホースを車輌に積み込み作業完了です。
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床全体の沈下を修正したため、写真では施工前後の違いが分かりにくいかもしれませんが、 今回の施工では最大140㎜沈下していた箇所を含めて管理値-40㎜以内に、擦り付け部は平均値±2mm以内に修正しました。 施工前後の測量値に基づく3D等高図をご覧いただくと、改善状況をより明確にご確認いただけます。
※グラフは高低差をわかりやすくするため、測定データに基づき床面の高低差を3Dで表現したイメージです。色の違いは床面の高さの違いを示しています(単位:mm)。 「アップコン工法に適合する内容かわからない」「具体的な費用や工期が知りたい」「ウレタンでこんな施工ができないか」など、 ご質問がございましたら、ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。