イメージ図
福岡県と山口県を結ぶ関門トンネル。 トンネル出入り口付近にある料金所を大型車が走行する際、近隣住宅地に振動が起きていました。FWDによる検査を行ったところ、CO舗装版直下に振動の原因と思われる空洞が確認されました。
アップコン工法は、CO舗装版下にウレタン樹脂を注入する工法です。 版下の空隙を充填するだけではなくウレタンの発泡圧力により、版を持ち上げ、沈下の修正、不陸調整を行うことが可能です。
今回、発泡ウレタンの持つ充填・圧密効果により、振動の原因となる路盤の緩み、空隙をなくし、上層路盤の環境改善を行うことによって、版の振動を抑制するという目的で、当社の補修工法が採用されました。
常時ミリ単位でレベル管理をしながらのウレタン樹脂注入作業
既設歩道橋は、許容高さが、歩道橋直下箇所は限界値となっており、版を上げられない状況。 また、版下の空隙高さも低く、非常に高い精度の補修が求められ、常時ミリ単位でのレベル管理を行いながら、慎重に施工をさせて頂きました。
◆ウレタン樹脂充填確認 (CO舗装版撤去時)
ウレタン充填により、舗装版の振動(ぐらつき)を解消でき、近隣住宅地への振動が解消されました。 2014年10月から実施されている関門トンネルの大規模改修工事の車輌通行止めに合わせた舗装版打換による完全補修の際、舗装版下のウレタン充填状況の確認が行えました。
【 ウレタン樹脂 注入イメージ図 】
① 施工前
② 1.0m間隔での樹脂注入位置削孔
③ 表層路盤を強化しながら空隙部を充填
既設CO舗装版撤去作業
【CO舗装版 断面】
深長が非常に小さく(1~10mm程度)広範囲に存在する空隙にウレタンが充填され、舗装版下の不陸を解消し、車輌走行時の振動を解消したことが伺えます。