施工面積 | 約875㎡ |
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エリア | 千葉県 常磐自動車道 流山IC 補修工事 |
工期 | 8日間(2013年3月) |
発注者 | 東日本高速道路株式会社 |
元請負者 | 株式会社ネクスコ・メンテナンス関東 |
東日本大震災の影響で莫大な被害を受けた高速道路。東北自動車道では347km、常磐自動車道では153km、4箇所のインターチェンジで崩落や路面の段差など被害が 発生しました。 道路や空港エプロンなどのコンクリート版沈下修正を行っているアップコン。震災の翌年より本格的に復旧工事が始まり、既設版を壊さず短工期で修正できる当社技術 が復旧工事に採用されました。今回は東日本高速道路株式会社から発注のあった、流山料金所内のコンクリート舗装版災害復旧工事の事例をご紹介します。 コンクリート舗装版が沈下したことにより水勾配がとれず、ETCセンサー前に水溜まりが発生。車両が走行する度に水がはねてしまい、センサーに誤作動が生じていまし た。アップコン工法により沈下修正工事を行い、短工期で水勾配を復旧しました。
作業車を所定の位置に駐車し、使用機材の準備。(機器の暖気運転、取付等)
現況の高さを把握するため、オートレベルで測量を行います。注入ガンの準備を行い、ウレタン樹脂注入用ホース(延長約80m)を施工箇所まで敷設します。
注入位置をマーキング後、φ16mm(1円玉より小さい穴)のドリルで1m間隔で削孔します。地盤内に注入されたウレタンの影響
範囲は半径1~1.5mのため、アップコンでは漏れなく充填されるように樹脂の注入間隔を原則1mおきに設定しています。削孔時は集塵機を使用し、粉塵が飛散しないように吸引しながら削孔します。
レーザー墨出し器で高さを確認しながらウレタン樹脂注入作業を行います。施工範囲の低い箇所から順次、コンクリート舗装版に注入し、注入箇所だけでな
く周辺部(影響が予想される範囲)の高さも常に確認しながら慎重に注入作業を行います。
無収縮モルタルにより、注入孔の穴埋めを行います。施工場所の清掃を行い、注入等で出た廃材、ホースを車輌に積み込み作業完了です。
コンクリート舗装版とU型側溝が隣接している箇所では、コンクリート舗装版の上昇に影響を与えないよう、事前にカッターで縁を切断し、 コンクリート舗装版のみを沈下修正。修正後、切断箇所にアスファルトを擦り付け、その日のうちに交通規制を解放しました。
41mm沈下していたコンクリート舗装版を修正し、段差が解消されました。アップコンでは常時ミリ単位でのレベル管理を行いながら、慎重に施工をいたします。 100%自社社員の責任施工で精度の高い仕上がりを提供します。