施工面積 | 150㎡ |
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最大沈下量 | 67mm |
工期 | 1日 |
エリア | 愛知県春日井市 |
愛知県春日井市の電気機器メーカー工場における沈下修正工事の施工事例です。 床の沈下により工場内の土間が大きくたわみ、作業効率の低下や安全面での懸念が生じていました。 操業を停止することなく、短期間で施工できることからアップコン工法をご採用いただきました。
資機材一式を搭載したトラックを所定の位置に駐車し、使用機材の準備をします。
現況の床の高さを把握するため、オートレベルで測量を行います。
注入ガンの準備を行い、注入ホース(延長約80m)を施工箇所まで敷設します。
注入位置をマーキング後、16mm(1円玉より小さい穴)のドリルで1m間隔で削孔します。
地盤内に注入されたウレタンの影響範囲は半径1~1.5mのため、アップコンでは漏れなく充填されるように樹脂の注入間隔を原則1mおきに設定しています。
削孔時は集塵機を使用し、粉塵が飛散しないように吸引しながら削孔します。
オートレベル・レーザー墨出し器で高さを確認しながらウレタン樹脂注入作業を行います。
施工範囲の低い箇所から順次、土間コンクリート下に注入し、注入箇所だけでなく周辺部(影響が予想される範囲)の高さも常に確認しながら慎重に注入作業を行います。
無収縮モルタルにより、注入孔の穴埋めを行います。
施工場所の清掃を行い、注入等で出た廃材、ホースを車輌に積み込み作業完了です。
工場内作業スペースの沈下修正と周囲の擦り付け工事を実施しました。
最大67mm沈下していた箇所を含め、施工範囲内を管理値以内に修正しました。
沈下修正を行ったことで、作業スペースの床の不陸が解消され、安全で快適な作業環境を取り戻しました。
アップコンのウレタン樹脂は2種類の材料を注入ガンから吐出する直前で混合させるため、液状のまま砕石部の間隙に回り込み空隙・間隙を充填します。
発泡したウレタンは地盤を圧密強化するため、施工後の空隙、間隙の発生抑制・沈下抑制に有効です。
また、アップコンのウレタン樹脂は62kg/㎥と、コンクリート(2,400kg/㎥)やモルタル(2,000kg/㎥)と比較し軽量なため、
材料の自重による再沈下のリスクを大幅に抑えます。![]()