今回の現場は、埼玉県内にある某倉庫。アップコン号が止まっている脇の建物は、倉庫に隣接する事務所です。
現場の状況によりけりですが、アップコン施工の準備は、朝8時半から始まります。小型トラック・アップコン1号に載せている機材を下ろすところから準備は始まります。ココロは、準備するところから直撃してみました。
・・・機材って??
・・・・・削孔用のドリル、測量機器、注入ホースとガンなどなど。。
注入ホースは、80メートルあります。トラックにはホースをぐるぐる巻いて納めているんだけど、出すときも片付けるときも、ひと仕事。ここも、ホースを出すのに3人係りでやってたよ。トラック荷台に乗って、ぐるぐる巻いてるホースを解く人、解いたホースをトラック下で支えている人、出したホースを倉庫の中まで運ぶ人、、って感じ。
←倉庫間の通用口。
アップコン号から出した注入ホース、通る人の邪魔にならないように、壁に沿わせて置き、現場である倉庫まで到達させています。
ここの倉庫は、二部屋に分かれていたんだけど、←写真はその通用口。倉庫で働いている人も、何度もこの通用口を行き来します。でも、ホースをこうやって置けば、邪魔にならないよね。。
これも、業務を止めずに修正できるアップコンならではの施工風景なんだな~。
地中梁があるところは沈まないけど、地中梁と地中梁の間は軟弱地盤が原因で、たわんでしまってるんです。写真の亀裂は、地中梁の上です。要するに、亀裂の右と左に向かって沈んでいるって訳。つまり、、山の形のようになってるんです。
奥に写ってるのがダンボール箱でいっぱいのラックです。こんな亀裂が入ってたら、ラックも後ろにそっちゃうよね~。
中央上位に、横に入っている線が、亀裂です。左側のラックを見ると、亀裂を挟んで、ラックが”へ”の字になっているのわかる?(ダブルクリックして大きくした方が見やすいかも)
この倉庫は、ラックの数がとにかくすごい。ラックとラックの間の通路も、人が1人しか通れない位のスペースしかないんだよ。その通路、全部ココロは歩いてみました。波打っているって表現がピッタリな床だった。小さなアップダウンがそこかしこにあったんです。写真のような亀裂も、沢山ありました。
ココロが直撃したのは土曜日だったので、従業員の方も電話も少なかったのですが、平日は、ラックにある品物(段ボール箱)を取りに来る作業の人が、常に行き来しているんだってさ。狭い通路に波打っている床、、やっぱ仕事やりにくいよね。それにラックは商品のダンボール箱でいっぱい。 軟弱地盤が原因でたわんだ床だから、このまま放置しておいたら、ますます酷くなる。そのうちラックももっと傾いて、ダンボール箱も落ちてしまうかもしれません。
そんなお困りのお客様から、営業を止めずに床を直せる方法はないか、、ってアップコンに修正依頼が来たって訳。
ラック間の狭い通路で、技術くん、注入開始。
技術くんの注入位置のあたりのラックをよ~く見てみて。手前から奥に向かって、ちょっと”へ”の字になっているの、わかるかな??
そんな写真撮影中、ボンっ!ボンっっ!!って音が。。何だ何だ???
それは、たわんだ床が元通りになる合図の音です。地盤の隙間から、グイグイグイって床を持ち上げるんだけど、その時に、時折、ボンっ!ボンっっ!!って音がするんです。
現場にいると、床が元通りになるのが目に見てわかるから、面白いよ^^。この日も、従業員の方が作業の手を止めて、ほ~って感心しながら注入の様子を見ていました。
注入後に、カシャっ! ほ~ら、元通りになった!!
ラックに注目 ”へ”の字がなくなって、まっすぐになったよ^^g!
あっという間に、元通りになるアップコンって、やっぱすげ~~ってか