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2025.11.14ニッポン上げろ!

第546号(2025/11/7発行)Kビル・その4

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

【アップコン起業秘話】(2025/11/4発行)Kビル・その3の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

「Wさん、
工場のライン作業ってご存じですか?」

「はい、知っていますよ。
ベルトコンベアで流れてくる部品や製品を
大勢の人で分担しながら組み立てたり、
少しずつ加工していく流れ作業ですよね。」

「その通りです。
ライン作業とは『ライン生産方式』と呼ばれ、
ひとつの製品を大量・かつ効率的に製造する生産方式として、
様々な工場で広く導入されています。」

「自動車のフォードがこの生産方式で
一躍大企業になりましたもんね。」

「そうですね。
もちろん、コンベアを使わなくてもそれぞれの人が
流れ作業の中で仕事をしていることをライン作業って呼んでいます
さて、このコンベアを使って行うライン作業の場合、
重要なことの一つとして
コンベアが水平であるということが挙げられます。」


「普通、コンベアの上って、真っすぐ平らですよね。」

「そうなんですけど、
先ほどのスーパーの床のように
1/1,000の傾斜で床が斜めに傾いていたらどうなるでしょうか。」

同じようにアジャスターを使って真っすぐにすればいいんじゃないですか?」

「そうなんですけど、
スーパーの棚と違うところは
横一列に連続したコンベアの上面が
途切れることなく水平でなければならないんです。」

「わかりますよ」

「ということはですね、
コンベアがスーパーの棚と同じ10メートルの長さがあった場合、
コンベアに向かって左端から右端までで、
床は10センチの高低差があるので
一番右端のコンベアの脚はアジャスターを使って10センチ
高さ調整をしなくてはいけないんです。」

「普通、アジャスターって2~3センチですもんね。
まあ、せいぜい5センチくらいかな。」

「仮にですね、10センチ、アジャスターで調整できたとしますよね。」

「はい。」

「そうしたら、コンベアの上は連続して水平になっていますよね。

「そうですね。」

「でも、床は斜めのままです。」

「そうですね。」

「ということは、作業している人は斜めになっている床の上に立って
真っすぐな作業を強いられていることになります。」

「ちょっと肩こりそうな感じですね。」

「Wさん、まさにその通りなんです。
私たちは水平な床の上に垂直に立って作業していることが
普通なんですね。
それが斜めになっている床に立って垂直を取りながら作業すること
いろいろな弊害が起きる原因になります。」

「どんなですか?」

「先ずは作業においてミスが起こりやすくなることです。
工場などでは不良品が発生する原因の一つにもなっています。」

「ほかにもありますか?」

「はい。
作業している人の体調不良の原因にもなります。」

「さっき、私が肩こりそうですねって言いましたもんね。」

「肩こりだけでなく、腰痛やめまいなども引き起こし、
従業員の健康障害の原因となります。」

「それは大変だ。」

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