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2025.10.28ニッポン上げろ!

第542号(2025/10/24発行)手続き

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

【アップコン起業秘話】(2025/5/23発行)創立の日 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら


その日は大量の図面のコピー作業が長引いて
行政書士の先生の事務所へ伺うことができませんでした。
翌朝は先生の都合が悪く、午後3時に訪問することになりました。
先生の事務所は私の住んでいる梶が谷駅から3駅ほど行った
駅から徒歩10分のマンションの1階にあります。

「松藤さん、今から法務局に行っても遅いから
明日朝一のほうがいいと思いますよ。」

「わかりました、先生。」

手続きの仕方を教えてもらい、
必要な書類を一式受け取り、今日は家路につきます。

そして翌日。
法務局へ行きます。
川崎駅から徒歩で10分くらい行くと横浜地方法務局川崎支局があります。
私は政令指定都市の川崎市なのに、
なんで横浜地方法務局があるんだろうかと
少し、違和感を覚えながらも
「今日は何事もなく手続きがスムーズにいきますように。」
と川崎支局へ入っていきました。

さっそく、法人登記と書かれた看板のところへ行くと
すでに4,5人の人が並んでいます。
30分くらい待ってようやく自分の番が来ます。
係の人が書類の確認をします。

「アップコン有限会社様ですね。」

「はい。」

「会社名が重複していないか確認されましたか?」

「いえ、行政書士の先生が書類作成したんで大丈夫だと思いますけど。」

「毎日、新しい会社名が登記されていますので
最新の情報を確認していただいてから
もう一度ここのカウンターに来ていただけますか?」

「えっ、どうすればいいんですか?」

「あちらの後ろの棚にあるファイルで『アップコン』という名前の会社がないか、
あっても同業者でなければ大丈夫です。」

「もしあったらどうなんですか?」

「同業者の場合は同じ会社名を使えませんので名前を
変更していただく必要があります。」

「えっ、そうなんですか。」

私は急いでファイルをめくり始めました。
ファイルはアイウエオ順に整理されていてア行だけでも
3センチほどの厚さがありました。

「えらいこっちゃ。
先生は調べたから大丈夫って言ってたのに。
さすがに毎日更新されていたら同じ名前が使われる可能性もなくはないからな。」
と私はひとりブツブツ言いながらファイル内の会社名を確認しました。

「ない!」

3回ほど目を皿のようにしてア行の会社名を上から順に確認し、
もう一度先ほどのカウンターへ戻ります。

同じ担当の人に『アップコン』という名前は一つもなかったと告げると、

「設立の日の指定はありますか?」
と質問されました。

「6月18日水曜日がいいんですけど。」

「6月18日ですね。」
と確認して記入していきます。

「それでは○○円の収入印紙を買ってきてください。」

と、次は別のところへ行くように言われます。
収入印紙を購入してもう一度同じカウンターへ行って渡します。
それと引き換えに番号が書かれた緑色のプラスチック製の札が手渡されました。

「番号が呼ばれたらあちらのカウンターへ行ってください。」

と、別のカウンターを指示されます。
カウンターの前には大勢の人がベンチに座って待っています。
4,50分は待ったでしょうか。
私の番号が呼ばれました。
緑色の札をカウンター越しに渡すと

「はい、手続き終了です。」
と、一言だけ返ってきました。

「えっ、全部終わりですか?」

「はい。終了です。お疲れさまでした。」

「この後はどうすればいいんですか?」

「内容を審査後、
後日、書類が送付されますのでそちらに書かれています。」

「そうですか。」
私は少し不安を感じながらも法務局を後にしました。

外へ出ると早速、行政書士の先生へ電話します。

「先生、今書類を提出して外へ出たんですけど。」

「ああ、そうですか。」

「大丈夫ですか?」

「会社名の確認はしましたよね?」

「はい。」

「なら、大丈夫ですよ。
書類の中身は間違ってませんから、
役所が受け取ってくれたら後は待っていれば登記されますよ。」

「そうですか。良かったです。
ちょっと安心しました。」

慣れない手続きを自分でやるのは本当に不安なものだと思いながら、
川崎駅から溝の口駅へ向かいました。
午後3時から事務所の見学のアポがあります。

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