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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第494号(2025/5/9発行)
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「つまりね、床が波打つように傾いていて、
その上に高層のラックが設置されているから、
あるところでは隣のラックとの距離が規定よりも近づきすぎていたり、
逆に離れすぎていたりしていることが分かったんだ。」
「床が傾斜していて、その上にラックがあるから、
傾いたままラックが上に伸びている感じなんですね。」
「そう。それで、運転手の人はそんなこと知らないから
ちょっと油断して手をリフトの外に出したまま上がっていったら、
リフト側に傾いているラックに接触してしまった、ということらしいんだ。」
「そうですか。
でも、そうなると、あるところではラック間の間隔が規定より狭くなっていて、
また別のところでは逆に広くなっていたりしていて、
運転手の人は大変ですよね。」
「というか、大変じゃすまされなくて、
ラック間は上から下まで一定の間隔を保っていないといけないんだ。
それを、ラック屋さんが床の傾斜に合わせてラックを調整したり、
作り直したりするなんて不可能だろ?」
「難しそうですねぇ。」
「で、ようやく、センター長も元請けに『何とかしろ。』って言いよったらしいんだ。」
「建築の専門家じゃなくてもこのままじゃいけないってのはわかりますよね。」
「で、元請けからうちの会社に何とかしてくれって相談が来たってことなんだ。」
「そうですか。それで、床レベルを測量したんですね。」
「そう。実は元請けの方はずっと前から床が沈下しているのは
気づいていたらしいんだ。
それで、定期的に床レベル測量をしていて経過のデータもあるんだよ。」
「そうですか。」
「その後に僕とK君がこの前測量をしたっていうわけなんだ。」
「そうですか。」
「それでうちの会社で早速見積もってみたんだけど、とんでもない金額でね。」
「いくらくらいですか?」
「3億超えちゃうんだよ。」
「えっ!」
「それだけじゃないんだ。
コンクリートの床を打ち替えようと思ったら、
今、中にある商品や棚まですべて外へ出さないといけなくって、
とてもじゃないけど無理でしょう?」
「大変そうですね。」
「だって、これと同じくらいの別の空の倉庫を見つけて、
そこへ全部運びこんで、さらに日々の作業は止めちゃいけないんだから」
「いや、無理です。」
「それに倉庫業で重要なことのうちの一つに、
商品を正確に短時間で出し入れするってことがあるんだけど、
せっかくゾーニングされている物が移動中にわかんなくなったら
損害賠償だってあるかもしれないしね。」
「センター長だって絶対ダメって言ったんじゃないですか?」
「もちろんさ。」
「で、元請けの人は散々絞られた後に『何とかしてよ。』って
またうちのところに来たっていうわけ。」
「で、何とか出来たんですか?」
「できないから松藤君へ声かけているじゃん。」
「ありがとうございます。」
「でも一応ね、代案は出したんだよ。」
「どんなですか?」