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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第492号(2025/5/2発行)
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「それがね、まっすぐ進んでいるローラーコンベアは天井から吊られているんだけど、
左へ進むローラーコンベアは、
床から支えられている造りになっているんだ。」
「はい。」
「通常はそれら2つのローラーは水平になっていないといけないんだけど、
左へ進む方のローラーが5センチくらい低くなっていて、
その段差で商品が転がって下まで落ちたっていうことらしいよ。」
「その5センチ低くなっているのが、床の沈下が原因ってことなんですか?」
「たぶんね。」
「先日の床レベル測量の結果はどうだったんですか?」
「まあ、見事に下がっていたよ。」
「でも、今は平常に動いているんですよね。」
「うん、ローラーの方の高さを調整して、
今は段差にならないようにしているんだけど、
これ以上の調整はもう限界だっていうことらしい。」
「それで、床を直そうということになったんですね。」
「いやいや、まだこの時も、元請けの方の提案で
しばらく様子を見ましょうっていうことで収まったらしいんだ。」
「えっ、だって原因は床が沈下したことで段差ができたわけでしょ?」
「そうなんだけど、元請けだって、機械を調整して
正常にローラーコンベアが動いていれば問題ないでしょって押し切っちゃったんだよ。」
「ひどいですね。」
「まあ、仕方ないじゃん。
お金もかかるし、床をやり直そうと思ったら倉庫の作業が止まっちゃうし。」
「床を直す以外の方法はなかったんですか?」
「いや、あるよ。
左へ進む方のローラーの支柱を、
新しくもう少し長い支柱に作り替えることも検討したらしいんだ。」
「なぜやらなかったんですか?」
「新しく作り直した後に、さらに床の沈下が進行してしまったら、
次は作り替えるのが難しいらしいんだ。」
「何でですか?また作ればいいんじゃないですか?
お金はかかるけど。」
「構造上、今の支柱が上の荷重を支える限界の長さで、
それ以上の長さにすると構造そのものを変えなくちゃいけないらしくて、
それはもうローラーから全取っ替えするくらい大変なことらしいんだ。」
「そうですか。
それで機械を調整してしばらく様子を見ましょうってことになったんですね。」
「そうなんだけどさぁ。」
「なんかあったんですか?」
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「その後にもっと大変なことが起こっちゃって。」