施工面積 | 258㎡ |
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最大修正量 | 57mm |
工期 | 6日間(夜間) |
エリア | 秋田県秋田市/コンテナターミナル |
既存のコンクリート舗装版を壊さずに短工期で修正できるアップコン工法は、 維持補修工法として、道路や空港などの公共工事で多く採用されてきました。 今回は、港湾内のコンテナターミナルにおけるRTG(タイヤ式門型クレーン)走行路版の沈下修正工事の事例をご紹介します。 経年によりRTG走行路版が沈下し、隣接する車両の走行路に段差が発生していました。 また、縦断方向に不陸が生じ、その影響でRTGの走行や除雪作業に支障をきたしていました。 他工法と比較し、RTG走行路版を壊さずに短工期で操業を止めずに施工ができることから、 アップコン工法を採用いただきました。
資機材一式を搭載したトラックを所定の位置に駐車し、使用機材の準備を行います。
現況のRTG走行路版の高さを把握するため、オートレベルで測量を行います。
注入位置をマーキング後、RTG走行路版をハンマードリルで削孔します。粉塵が飛散しないように集塵機で吸引しながら削孔します。
オートレベルで版の高さを確認しながらウレタン樹脂注入作業を行います。注入されたウレタン樹脂の影響範囲を考慮し、注入間隔を原則1m以内に設定しています。
無収縮モルタルで、注入孔の穴埋めを行います。施工場所の清掃を行い、注入等で出た廃材、ホースを車輌に積み込み作業完了。
注入されたウレタン樹脂の影響範囲を考慮し、アップコンでは、 原則1m以内の間隔でウレタン樹脂を注入し空隙・空洞を確実に充填します。 また、間隔を細かく設定することで、既設版のストレスを軽減し大きなクラック発生を防ぎます。
アップコン工法 【コンクリート舗装版沈下修正工法】は、港湾施設の長寿命化・災害復旧に貢献する工法です。 地震や台風、地盤沈下などの影響で生じた、コンクリート舗装版、RTG走行路、AGV走行路の、 沈下・不陸・段差・コンクリート舗装版下の空隙・空洞を高強度ウレタン樹脂でコンクリート舗装版を開削せずに短工期で解消します。