
| 種別 | 工場 |
|---|---|
| 施工内容 | 空隙充填工 |
| 施工面積 | 427.4 ㎡ |
| 最大空隙量 | 300 mm |
| 工期 | 2日 |
| 機材・材料 | 作業車2台(ウレタン樹脂、発電機、注入機、コンプレッサー、振動ドリル) |
| 使用工法 | アップコン工法 |
今回は、創業1961年以来、自動車部品製造業界においてトップクラスの技術力を培ってきた歴史ある金属パイプ加工メーカー様の主力拠点、 福島県の工場の施工事例をご紹介します。 金属の加工・成形を行う工場では、金属の成形圧力に負けない強固なフレームで構成された、数十トン単位の大型かつ高荷重の機械が稼働しています。 荷重と振動が床の特定のポイントに集中してかかり続けるため、地盤への負荷は非常に大きく、床下に沈下や空隙(空洞)が発生しやすくなります。 【ご相談内容】 2021年、2022年にも同社様から別エリアでの調査・施工を承っており、 今回も前回と同様、リピートで空隙(空洞)の充填のご依頼をいただく運びとなりました。 調査を行った結果、これまで施工を行った前回・前々回とは別エリアで、最大300㎜の大規模な空隙(空洞)が確認されました。※床下空隙(空洞)の様子 【今回の施工の課題】 最大300㎜と空隙(空洞)が広く発生している場合、1回で充填するとスコーチが発生するリスクがありました。
【施工のポイント】
空隙(空洞)が大きい箇所では、スコーチが出ないように打ち過ぎに注意を払いながら複数回に分けて充填しました。
施工日は工場は稼働していないものの、機械メンテナンスでスタッフが出入りをする可能性があることから、
通路にホースをまたぐ場合は必要に応じてカラーコーンで注意喚起を行っています。
まずは設備や荷物を極力移動させない施工となりますので、周りの設備や商品にほこりや傷がつかないよう保護して施工を開始します。
オートレベルを用いて現況の床高さを精密に測量し、ミリ単位の現状把握を行います。あわせて、カラーコーンの設置による第三者への安全確保と、機材の暖気運転等のセットアップを徹底し、安定した施工品質を確保します。
注入位置をマーキング後、φ16㎜のドリルにて削孔しました。鉄筋にあたった場合は、位置を変えて新たに削孔しています。原則として1mピッチにて削孔していますが、障害物の有無及び作業条件により、位置を変更している箇所があります。削孔時は集塵機を使用し、粉塵が飛散しないように、吸引しながら削孔しました。
施工基準線で基準線をはかるレーザー墨出し器という測量機器で床高さを確認しながらウレタン樹脂を注入します。今回は最大300mmという広大な空隙に対し、反応熱を管理しながら複数回に分けて充填を行いました。
ウレタン樹脂を注入後、CCDカメラを挿入して隙間なく樹脂が充填されていることを視覚的に確認します。
注入孔は、乾燥収縮による隙間が生じない「無収縮モルタル」にて埋め戻します。
通常のモルタルやコンクリートは、固まる時に水分が抜けて少し縮む性質を持っていますが、当社で使用している無収縮モルタルは、収縮せずに穴の隅々までピタッと密着したまま固まるため、ドリルで開けた小さな穴の奥や、床下の複雑な隙間にも入り込み、施工後も長期にわたって床面を維持します。
施工場所の清掃を行い、廃材やホース類を速やかに搬出します。お客様の生産ラインの稼働に支障をきたさないよう、現場を元の綺麗な状態に整えて全工程が完了となります。
今回の施工は、土間床下にウレタン樹脂を注入して空隙(空洞)を埋める「空隙充填工事」を実施しました。 沈下修正ではないため、床の高さに大きな変動がないように注視しながら施工を行っています。施工前と同一の充填確認孔から施工後にCCDカメラで撮影し、 ウレタン樹脂が万遍なく充填されていることを確認しています。(下写真参照)![]()
※1枚目:施工前CCDカメラ画像、2枚目:施工後CCDカメラ画像 アップコン工法のウレタン樹脂は、床下で砕石部の間隙に回り込み、空隙(空洞)や間隙を隙間なく埋めていきます。 また、発泡した樹脂の膨張圧によって、周囲の地盤を内側から締め固める「圧密強化」をもたらします。 床下の空隙(空洞)をなくし、地盤そのもののを支える力を高めることで、 将来的な空隙・空洞の再発や、さらなる沈下のリスクを抑制・低減する効果があります。 「床下に空洞や地盤沈下が発生した」、「具体的な費用や工期が知りたい」など気になることがあれば、 ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。