アップコン通信

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【社長メルマガ】【後編】あれが人生の転機だった

2020年10月19日 12:00

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ

〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

 

 

第16号(2020/10/16発行)

 

 

あれが人生の転機だった【後編】

 

 

 

こんにちは!

コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

 

 

 

 

 

「キャーッ!」

  

 

突然の叫び声に驚いて振り返ると、廊下に面したドアが開いていました。  

  
 
「キャッキャ!」「ウフフ!」

  

ドアは半分ほど開けられ、そこには3人の女性の顔が。

2人は重なり合うように顔をくっつけ、もう一人はしゃがみこんで二人の間から

こちらの様子をうかがっています。

3人とも化学の実験をする時のような白衣を着ています。

ここの化学工場で働いている人のようです。

  

ピーターは注入を止め、ジョーはドリルでの削孔を止め、

ジョンは3人のところへ近づいていきます。

 

「音が廊下に響いて他の人の迷惑になるから閉めてもいいですか?

と言うと

  

 

「私たち、この部屋で働いているの。」

「今日、自分たちの部屋がまっすぐになるって言われたので本当にそうなる

ちょっと見にきたのよ。」

「そうしたら、すごいじゃない、あなたたち。本当に床が上がるのね!」

「あんなに傾いていた床が真っすぐになるなんて。」

私たち実験するときにテーブルが傾いているからいつも苦労してたの。」

「もう、傾きを気にしながら仕事しなくていいんだわ。」

 

「ありがとう!」

「ありがとう、本当に感謝するわ!」

「お仕事頑張ってね!」

  

3人の女性は口々に言って部屋を後にしました。

 
 

先程の叫び声は“うれしい悲鳴”だったのです。

  
 

  
ジョンは静かにドアを閉め、

「さあ、続きをやろう!」とピーターとジョーに声をかけます。

どこかしら先程よりも3人の様子は楽しそうでエネルギッシュな感じがしています。

  

短い昼休憩をはさみ作業は午後3時頃完了しました。
ジョンが化学工場の責任者の人に作業結果の報告をします。

「これで床の傾きのことを気にしなくて仕事ができるよ。

君たち、本当にありがとう!」

ジョンは完了のサインをもらい、

「さあ、帰ろう!」と言って3人でトレーラーに乗り込み工場を後にしました。

私も彼らの後について工場を出発しようとしていたとき、

先程まで作業をしていた部屋の窓から3人の女性が私たちに手を振っているのがバックミラー越しに垣間見えました。

  

  

  

  

  

  
その日の夜、私は一人で考え込んでいました。

  

  

  

  
楽しそうな化学工場の3人の女性、

満足顔の責任者の人、

自信にあふれたジョンとピーターとジョー、

 

たった1日、施工現場を訪問しただけで

私が感じたのは、この施工に関わっている人たち誰もが幸せそうにしているな

ということでした。

  
 

  
私は、当時、設計施工一貫請負の会社を経営していました。

  
お客様と打ち合わせをして設計をし、施工業者を監理して建物を完成させる。

お客様は設計時に確認した内容通り(100点満点)のものが完成されると

喜んでくれます。

 

でも、当時私が目指していたものは105点とか110点、

満点以上の完成を目指していました。

  
例えばTVの劇的ビフォーアフターのように、

ここには亡きおじいさんが愛用していた○○が使われています、のような+αがある感じです。

  
その時はお客様が驚いてそして心から喜んで満足してくださいました。

逆に、大理石のタイルの色が1枚だけ周りと少し違っていたり(99点)したときなどは、

お客様は失望感をただよわせ、心の中は50点なんだろうなという

態度を取られたこともありました。

  
だから私は頑張って、いつも105点を取りに行こうと仕事をしていました。

  
 

ところが、このウレタンの床沈下修正工事は・・・

  

  
床が凹んだり傾いてしまったら、何とか建物は使用できたとしても

新築時100点だったものからすると50点とか60点くらいの価値ではないでしょうか。

ウレタンで床をまっすぐにしたところで築年数10年、20年経った建物は

決して新築時のような100点満点には戻りません。
評価60点の建物を80点くらいまでにしか上げられないのです。

  
なのに、あの工場の3人の女性や責任者の人は満点かそれ以上の評価をして喜んでいます。

  
 

  
これ、すごいんじゃない!!!

  
 

  
このウレタンを使って沈下したコンクリート床を上げる工法は

  

  
例えば、

  
重症な患者が治療のために入院し手術をする。

さらに何か月も療養しなくてはいけなかったのが、

手術もせず病院に3日間通院すれば治りますよ、

というような画期的な治療法(工法)なのではないだろうか。

  

手術は痛いし、日数もかかるし、費用も多額のため、

治療を先延ばしにしていたらどんどん悪くなる。

でもわかっているけれどなかなか手術をしようという決心がつかない。

  
ところが3日間通院したら治りますよとお医者さんに言われたら、

みんなこっちのほうを選ぶんじゃないだろうか。

  
 

  
工場の床が凹んだり傾いたりしたとき、

 

従来だったら、

床を壊してコンクリート打ち直して養生して、さらに機械も事前に移動しなくてはいけないし、

当然工場はストップ。

  
ところが、

工場は稼働したままでいいですよ。

3日間で真っ平にしますから。

このウレタンで・・・と言われたら。

  
 

  
これ、すごいんじゃない!!!

  
 

  
私は翌朝、“彼”のオフィスへ車を飛ばした。

ジャカランダの若草色の葉がシドニーの街に映える日だった。

 

 

 

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